- こんばんは りかです
今日は、とても心に残った本のことを書きたいと思います。
- おもかげ復元師 (一般書)/ポプラ社
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この本の著者、笹原留似子さんは
東日本大震災の被災地で、復元ボランティアとして
多くの遺体を復元した納棺師の方です。
8月にNHKスペシャルで特集が組まれたそうです。
残念ながら、その番組は見逃してしまいましたが、
偶然この本が図書館にあり、読んでみました。
この本を読んで、泣かない人はたぶんいないでしょう。
グリーフワーク(悲嘆の作業)というものの本質が、
ここに書かれていると思いました。
復元納棺師として、
激しく損傷してしまったご遺体を修復し、
ご家族に会わせ、しっかりお別れをさせてあげる。
被災地でも、どれだけ多くの方の
心を救ってきただろうと思います。
事故や転落死、溺死、孤独死、自死などの遺体は、
特殊遺体と呼ばれるそうです。
大切な人の突然の死は、
残された人にとってかなりのトラウマになります。
その中でも、
こういった特殊遺体を目にすることは、
さらに深刻なトラウマとなるそうです。
あまりにもひどい場合は、その衝撃が強すぎて、
家族であっても見ることが出来ずに、
きちんとお別れをすることが出来なくなってしまいます。
死を受け容れられず、
お別れがきちんと出来ないままでは、
後々まで深刻な影響が残ってしまうことになります。
そうならないためにも、本人のおもかげを復元し、
最後のお別れを出来るようにする。
それは、とても大切なことです。
私も納棺師の方には思い入れがあります。
私の父も自死でしたので、特殊遺体になります。
私の父も、そのままでは見るに耐えない
変わり果てた姿になっていました。
その状態を見た私の脳裏には、
今もその姿が焼きついています。
その時の私は、感情が麻痺し凍りついていました。
だから、悲しいと感じることも出来ずに、
ただただ、だまってその姿を見つめていました。
そんな父の姿を、
納棺師さんは見事な技術で、
パッと見にはわからないほどに、
きれいで、安らかな顔にしてくれました。
13年前だったので、
納棺師という方がいることも
まだあまり知られていない時でした。
父のときは男性の納棺師さんでしたが、
とても落ち着いて暖かな雰囲気の方でした。
一部始終をそばで見ていましたが、
ひとつひとつの作業について、
丁寧に説明しながら行ってくれました。
火葬するまでの、短い間のことですが、
みんなにお別れをしてもらえるような姿に
整えてくれたこと、とても嬉しかったです。
あの時の納棺師さんには、
本当に本当に感謝しています。
一生忘れません。
長くなりました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます![]()