和み茶屋(日光市)
日光駅から日光東照宮に向かうメイン通り。
閉めているお店が目に付いたものですが、古い建物を上手に生かして新しいお店が次々誕生しています。
古い町並みに新しい息吹が入り込み、歩いているだけでも魅力を感じるようになりました。
2010年7月に素敵なお店がオープンしました。
お店の名前は「fudan懐石 和み茶屋」さん。メイン通り沿いにお店を構えています。
暖簾をくぐると通りの喧噪が嘘のよう・・・。
古き良き時代の日光のタイムスリップしたような通路が、店の奥へと案内してくれました。
通路の奥に玄関が。
どんな店内なのか・・・わくわくさせられます。
入って左側(店奥)は小上がりの席。外には大谷石の階段がありました。
どこに繋がっているんだろう・・・と思い巡らすだけでも楽しい。
小上がりの一番奥に座らせて頂き店内をぐるりと観察。
通りに面している方はテーブル席になっています。
所々に使い込まれた「薬箱」が。昔ここは薬屋さんだったのだそうです。当時使われたものを置いていると。
ひとつひとつの物語が詰まっているようです。
食事は「懐石ランチ」1500円と「ゆば懐石」2500円。
食事をされた方は、コーヒーOR紅茶&甘味のセットが300円で追加することが出来ます。
私が「懐石ランチ」、奥さんが「ゆば懐石」を。それぞれのランチは月替わりの様子。
献立表がひとりひとりに渡され、どんなお料理が来るのか待つ時間も楽しい。
先付。懐石ランチは「胡麻豆腐」、ゆば懐石は「ひきあげゆば」。
ゆばは明治5年創業の老舗「海老屋
」さんのもの。こだわっています。
美しい前菜が5種。
「雪花菜」 「蛇籠蓮根」&「阿茶羅漬」
「手毬芋」 「蒸し鶏とんぶり」
ひとつひとつ、丁寧に造られているのが伝わってきます。
お造りは「勘八・蒟蒻・長芋」。
そう、勘八の刺身と一緒に、蒟蒻が長芋が一緒に入っているんです。楽しい!!
醤油のジュレがかけられています。
焼物は「吹き寄焼」。海老と帆立、玉子焼きが美しく。
全部の料理に言えるのですが、塩を抑えて上品な味わいでまとめられています。
さすが日光。精進料理を思わせてくれます。
ゆば懐石には煮物も登場。
「揚巻ゆば」です。上質な甘さが爽やかに広がっていく~。
揚物は「牡蠣しんじょ」、「舞茸」、「茄子」の三品。
サクッとした軽やかな歯触りの衣の中には、秋がたっぷり詰まっています。
ここに御飯。ちょうどいい固さに炊かれた「黒米ごはん」。美味しい。
赤出汁にはなめこと豆腐が入っていました。
どちらで今までやられていたのかお尋ねすると、日光で有名な精進料理のお店にいらっしゃったとのこと。
なるほど・・・日光の良さを熟知した上品な味わいを表現されていました。
300円プラスして、甘味セットを追加。
ホットコーヒーと紅茶を頂きました。
そして2種類から選べる甘味。「豆乳杏仁とうふ」、「黒糖羊羹生クリーム」。上質な甘さで美味しい~。
最後の最後までたっぷりと楽しませて頂きました。
スタッフの皆さんがフレンドリーで気持ちいい空間になっていました。
○「fudan懐石 和み茶屋」
住所:日光市上鉢石町1016
電話番号:0288-54-3770
定休日:水曜日