岡田記念館(栃木市) | 栃木を楽しむ!!

岡田記念館(栃木市)

1864年6月5日、太平山に立て篭もった天狗党が軍資金を集めるために現在の栃木市へ。

栃木陣屋での軍資金調達に失敗。その結果火を放たれ栃木市内は火の海に化し、多くの人が犠牲に。


その後火災に強い土蔵造りの建物を商家が競うように建てたのが現在の「蔵の街栃木市」に繋がった・・・。


栃木市には何度も足を運んでいながら、町の歴史を知りませんでした。

教えていただいたのは、580年の歴史を持つ「岡田家」の大奥様。

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万町交番からちょっと西に入った所から北に延びる「例幣使街道」。

栃木駅から遠く観光客も疎らですが、落ち着いた街並みが素敵で是非足を伸ばして欲しい場所です。
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ここにある「岡田記念館」に初めてお邪魔してきました。


580年以上の歴史がある栃木市屈指の旧家岡田家。

代々「岡田嘉右衛門」の名前を引き継ぎ、現在の当主で26代目というのですから驚きです。
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門を見ると、表札には現在の当主の名前。

そして・・・何と住所が「嘉右衛門町1」!!個人の名前が町名になっている!!


「電話一番」の意味は、電電公社が電話を引く前に個人で電話を開設されていたとのこと。

栃木市で1番を回せば繋がったのでしょう。現在でも「0001」番という電話番号をお持ちです。
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窓口で入場料を支払い、キップを切っていただいた上品なオバサマとお話を。

岡田家の歴史から、展示物の話なども懇切丁寧に教えていただきました。


話の節々から・・・もしかしたら岡田家の大奥様!!??

感激です。なんと気さくにお話をしていただけるのでしょう~。


4000坪もある広大な敷地。

一歩入るとまさに一つの街のようです。
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数々の蔵が建てられ、その中に岡田家所有のお宝がズラリと展示されています。

なにげに置かれているモノも、じっくり見ると驚くモノばかり。
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ペリー来航で江戸の防衛基地として建築したお台場。

その資金を提供したことにより徳川家から頂いた品や、富岡鉄斎の「韓信堪忍図」などなど・・・。
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宝歴10年から明治末期までの146年間、書き続けてきた日記が保存されています。

先述の「天狗党の乱」では2000両を要求されるも、奇跡的に火災に合わず焼失を免れていたのです。

展示されていないモノの中には、秘宝というものもあるとのこと・・・。見てみたい!!
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畠山氏の知行地となり屋敷内に陣屋が設けられ、代官職もされていました。

その代官屋敷も現存し、見ることが出来ます。
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古木の渡り廊下や、趣きある書斎。

この日は何枚写真を撮ったことか・・・。
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屋敷内に神社も建てられ、そこに立っているのが樹齢500年のけやきの巨木。
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陽月亭では、明治時代に麻問屋や石炭屋をやっていた名残の品がズラリ。

ここにも、あそこにも江戸や明治の品々が展示されており、好きな人が見たら時間を忘れるのでは。
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平成3年まで貸店舗としてこのままの状態で営業していたようです。

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もうひとつ・・・明治時代の床屋跡も残されています。

栃木県で一番古い床屋さんで、平成元年までこのままの状態で利用されていたそうでビックリです。
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明治からの理髪店の料金表。眺めているだけでも楽しい。昭和38年からの23年間で10倍になっていたとは。

子供用の理髪店椅子は、まるでメリーゴーランドに乗っているようです。
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いやーたっぷり見て回った~。と思いきや、ここから歩いて1分程の場所に別邸があるんです。

そちらの見学も入場料金の中に含まれています。ではレッツゴー!!
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22代当主が建てた別邸「翁島別邸」。大正期を代表する木造建築物。

目の前には巴波川が流れ、岡田家の船着き場としていた場所に建てられています。
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東京の木場で吟味に吟味を重ねた銘木をふんだんに使用。

大正3年から建築を始め、竣工したのは10年後の大正13年。建築面積は100坪。
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けやきの1枚板で貼られた三尺幅、六間の廊下。

黒柿、亀甲竹、屋久杉、秋田杉、木曽ひのき。素晴らしい~。
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解説看板は極力無い中で、一際目を惹く看板を発見。一瞬で色めきだってしまいました。


1998年公開、大林宣彦監督、黒木瞳主演映画「SADA」(阿部定の人生を描いた作品)で、

黒木瞳さんの入浴シーンを撮影した浴室!!うわ~、なぜか興奮してしまいました。
珍しい傘天井も見事。
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別邸を離れて例幣使街道から岡田記念館をみると、先ほどの理髪店や元の麻問屋が。

カーブになった場所にあり、商売の立地として良さそう。何と消防車もありました。

(映画「ALWAYS 三丁目の夕日」ラストシーン近くの山場で、

吉岡秀隆と須賀健太(子役)が泣きながら抱き合うシーンの撮影現場。まるPさん情報感謝)
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「小江戸火消し館」として岡田記念館の一部を無料開放。

大正時代に火消しポンプなども展示されています。
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岡田記念館の入り口に並ぶ建物は売店になっていました。

そこで再度大奥様から貴重なお話を聞くことが出来、大ラッキー。ここは元郵便局として使っていた建物。


洋館も併設されていて、コーヒーや昆布茶、軽食など頂けます。

見所満載の「岡田記念館」。まだ行かれたことがないという方は、是非一度足を運んでみてください。

(栃木県フィルムコミッションのHP には、こちらで撮影した映画・ドラマが多数紹介されています)
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○「岡田記念館」

住所:栃木市嘉右衛門町1

電話番号:022-22-0001

休館日:金曜日(但し4月~6月、9月~11月は無休)、1/1


開館時間:9時30分~17時

入場料:大人(高校生以上)700円、小人350円

栃ナビHP:http://www.tochinavi.net/spot/home/?id=1198
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