命日
今日は私の父親のちょうど20回目の命日。
私の周囲にも、父を知っている方は少なくなりました。
父は高根沢町の農家で、8人兄弟の末っ子として1930年に生まれました。
県商(現:宇都宮商業高校)を卒業後、関東財務局に。
お役所に勤めても高卒ですので安月給。
これでは子供達を大学に進学させることが出来ないと、
可愛がってくれた母親の死をきっかけに1970年、40才で関東財務局を退職。
一念発起して、ある会社に営業マンとして就職しました。
今まで頭を下げたことがなかった役人が、
営業の世界に入ったのですから大変な苦労があったでしょう。
当時4~5才の私には、父親と遊んで貰った記憶がありません。
家に帰らず会社に寝泊まりしながら、奮闘していた後ろ姿だけが印象に残っています。
1973年オイルショック。
入った会社は、宮城・茨城・栃木と手広く事業を展開していました。
しかし不景気の煽りをもろに受け危機的状況になり、
宇都宮店の店長だった父が、分社する形で会社を設立しました。
決して良い時期での創業では無かったので、相当苦労をしたようです。
当時小学生だった私のわずかな貯金も必要だった時期もありました。
ワンマン社長を絵に描いたような人物で豪快な性格だと思われていましたが、
非常に繊細な神経の持ち主でした。
自分の死を予感してか、会社を去っていった社員さん達に、
死ぬ1ヶ月前に「慰労金」と「感謝の言葉」を送ったそうです。
1986年5月31日、55才で他界。心筋梗塞でした。
当時大学2年生だった私も、周囲の皆さんの暖かいご支援のお陰で、
父が一念発起し自分の人生を歩き出した、40才という年齢を迎えました。
ありがたいことです。

