自分がビリヤードを始めた頃は、たしかt締めブルーが800円前後で、モーリがちょっと高くて、それでも900円とか1,000円とかだった記憶です。

しばらくして、あるタップが出てきて、出てきた当初の価格は覚えてないんですが、そのタップが1,500円くらいを超え出した辺りから、猛烈なインフレ時代に突入した気がします。

その時期に前後して、そのタップを使い始める国内・海外の有名プレイヤーが増え始めたことを考えると、値上げした理由って・・・とか思ったりしてしまいます。

 

そのタップメーカーがどういう意図があってそういう戦略に出たのかは測りかねるところではありますが、単にタップを売っているだけでは食べていけなくなった、もっと言うとそれだけ業界がシュリンクしてしまったということもあるんでしょうか。。
(余談ですが、自分がビリヤードを始めた当初、業界が下火になりつつあるなんて当然知る由もなかったんですが、渋谷にあるまあまあ大き目の店で初めてハウストーナメントに出て、その直後くらいにその店が畳まれてしまい、なんで!?と思った記憶があります。)

 

それだけの価値が本当にあるんです!と言われればそこまでなんですが、1,000円以下だった時代を知っている身からすると、最近のタップの価格は、少なくとも買うのはためらわれます。。

あとタップをいろいろ試したくても、気軽にはできないです。
タップ交換の時期になると、「来てしまったか。。」と大変憂鬱です笑
ただ、自分はプレー代とそれこそタップくらいしか普段は出費はないので、お金はかけていない方だとは思いますし、もっとお金のかかる趣味を持っている方からすれば、「全然安いだろ」と思われるかもしれないです。
なので、価値観の違いというか、基準をどこに置くかということでもあるのですが。。
 

ちなみにちょっと調べたんですが、こちらのサイトによると30年前の食品価格と比べて今はその1.2倍とのこと。

ただ、娯楽費用はモノによっては2倍以上値上がりとのこと。
総務省のHPも見てみたんですが、(統計手法が変わったとかはとりあえず置いといて)消費者物価指数の総合で計算してみると、2003年を100とすると、2023年は109.3です。

つまり、いくら昨今の物価上昇を加味したとしても、過去20年とか30年で3倍も4倍も価格が上がっているモノはない、というのが現実です(ステルス値上げもあるとは思いますが、単純に価格の話)。
 

ニッチ市場であることも関係してるんでしょうか。。
自分はギターもちょこっとやるのですが、ギター市場でも同じような現象が起きていて、あるアーティストのシグネチャーモデルは30年ほど前に発売されて今も製造されているんですが、今や30年程前の当初価格の倍額出しても買えません。
また10年程前に当初販売価格17万くらいの狙っていたセミアコがあったんですが、こちらは今は製造中止になってしまって現在在庫限りですが、26万程度で売られています。
 

材料費の高騰とか為替の影響とかももちろんあるとは思いますが、全般的なモノの価格上昇率がそこまでではないことを考えると、その他の要因って一体何?と勘繰ってしまいます。
業界事情は全く知らない身ではありますが、事情の知らない一ユーザーが外から見ている限り、すごく不思議な現象が起きているように見えてなりません。