一昨日、２７日木曜日のこと。
午前中ダンスのレッスンで疲れ切ってた私は、
昼食後ちょっと休もうとソファに横になってテレビを見ていたら
そのままウトウトと眠ってしまった。
近頃ものすごく疲れやすくて、いくら寝ても寝たりない感じなのよね。
ハッと気づくと既に夕方の５時半近くになっていた。
いかん寝過ごした、と起きあがろうとしてハッとした。
「ああ～っ！！
今日は友だちと約束があったんだ！！」
学生時代の友人たちと久々に「女子会」をやるのだ。
実は私、以前にも夕方の歯医者の予約を忘れて寝入ってしまい、
謝りの電話を入れたと言う前科が何度かあるのだ。
うわっ、またやっちゃった。
性懲りもなく。
急いで飛び起きると頭の中はもうパニックである。
どうしよう、どうしよう！
とりあえず洗濯物を取り込まなくちゃ。
ああ、何時の電車に乗ったらいいんだ。
隣でTVゲームをやってる息子に
「どうしよう！間に合わない！」
と言ったら、普段は全く相手にしてくれない息子が
私がよっぽど鬼気迫る様子だったらしく
「携帯で調べてやろうか？」
と言ってくれた。
子供らの夕食を準備していくつもりだったがもう間に合わない。
そうだ娘がまだ帰ってないから、ヤツにメールして
何か買ってきてもらおう。
ダンスで化粧も髪もボロボロになってるから、急いで取り繕わねば。
ああ、もう間に合わない！
Ｍ子にちょっと用事が出来たから遅れるってメールしたほうがいいかなあ。
久々に会うから念入りに化粧して、爪の手入れもして
キリッとした私で出かけるつもりだったのに
もうこうなったらとにかく時間に間に合うことが先決だ。
驚くべきスピードで支度を終えると自転車に飛び乗り
駅前の駐輪場に一直線。
はあはあはあ・・・・
この真冬にうっすら汗ばみながら地下鉄のホームに駆け下りる。
ああ、なんとかギリギリ間に合う電車まであと数分ある。
良かった間に合って・・・。
電車を待ちながらふと携帯を見る。
あれ？
今日は２７日。
あれ？２７日？？？
友人とやり取りしたメールを開いて確認すると
サーッと何かが音を立てて引いていく。
やっちまった！
どっと一気に途方もない疲労感に襲われた。
改札に向かいながら言い訳を考える。
「すみません、忘れ物しちゃったんで取りに帰りたいんですけど」
とPASUMO（IC乗車券）を見せると
「駅に戻るまでどのくらいかかりますか？」
と駅員さん。
え？
実はうっかり日にち間違えたんで今日は戻らないんですが
とは言えず、「３０分ぐらい」と答えると
「そのくらいなら私がまだ改札にいますから
そのままどうぞ」
ええっ！？だからホントは戻らないんですってば～。
「あ、あのでも、もし３０分以上かかっちゃったら
どうすればいいんですか？」
と必死に食い下がると
「じゃあ、一応取り消しておきますか」
とやっと改札を出られた。
す、すみません私のポカでご迷惑おかけして。
地上へ出るエスカレーターでボーっとしながら思った。
「良かった、友人に遅れるってメールしないで」
「良かった、電車に乗る前に気がついて」
駅前の駐輪場は１回１００円取られるのだ。
悔しいから駅の隣のドラッグストアで買い物して帰ろう。
ちょうど切れかかってた柔軟剤と漂白剤がセールで売られていた。
ついてるんだかいないんだか。
行きはモノともしなかった寒さが妙に身にしみた。
さっきまでアスリート並みにグイグイ漕げた自転車のペダルが重い。
自転車ってこんなに重かったっけ？
帰宅して事情を話すと
息子は腹を抱えて笑い転げ
娘には
「おかあさん大丈夫なの？」
と心底心配された。
はい、お母さん自身が一番、自分のことが心配です。
その後、一人寂しく冷蔵庫の残り物をかき集めて
わびしい夕食を済ませました（涙）
ダンナには絶対内緒。
ぐうたら生活してたらボケもするさ、と冷笑されるに決まってる。