こんにちは。

50代主婦のプップ・マングースです。

 

皆様、突然ですが「花田少年史」という漫画をご存知でしょうか?

花田少年史は「ミスターマガジン(講談社)」誌上に、平成5年11月号から平成7年10月号まで掲載されていた、一色(いっしき)まことさん作の幽霊コメディー漫画です。

2002年に日本テレビでアニメ化され、2006年には「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」というタイトルで実写映画化されているのですが。

 

 

1970年代の日本の田舎を舞台に、ある事故をきっかけに突然オバケが見えるようになってしまった「花田一路(はなだ いちろ)」少年。彼を中心に、その周囲で起こる様々な珍事が描かれています。

普段はあまりテレビを観ない主人が、夜中たまたまテレビを点けたら放送されていたそうなんです。何とな~く観ていたらこれが彼のツボにドンピシャだったようでして、「とにかく面白いから来週から一緒に観よう」とのお誘いがありました。「そんなに遅くまで起きていられる自信がないなぁ」と思いつつも、仕方なく翌週からお付き合いすることに。「そんなにおもしろいのかなぁ」と半信半疑で観たのですが、これが思ってた以上に面白かったのです。更に私の眠さが吹っ飛ぶくらいに驚いたのは、オープニングとエンディングが、大好きな「Backstreet Boys(バックストリート ボーイズ)」の曲だったのです。特にオープニングの「The One(ジ ワン)」はスピード感があり、お話の内容や主役の一路のキャラクターにピッタリ。真夜中にもかかわらずお気に入りの曲を聴き、テンションが上がりっ放しのアニメ鑑賞でしたから。いま考えると「私も随分と元気だったなぁ」「若かったなぁ」って、妙に懐かしい気持ちになりますね(苦笑)。

 

さて「あらすじ」ですが、近所でも有名な腕白小僧「花田一路」は、母親にいたずらを叱られ家から逃げ出しました。しかし更に追いかけてくる母親から逃げるため、道端に止めてあった自転車に乗って暴走。道路に飛び出したところ運悪く車にはねられてしまいます。後頭部を9針縫ったのですが、しばらく意識不明の状態が続きます。一時は三途の川まで行きかけるも、お話にも出てくるオバケに追い返され、奇跡的に意識を取り戻しました。それ以来ありがたい(?)ことに幽霊が見えるようになり、彼らと会話ができる能力を得てしまったのです。そんな一路の能力を知った幽霊たちが次々に彼の元を訪れ、生前の未練や願いを果たして欲しいと無理難題を言い出す日々。彼らからは、「未練や願いを果たさないと成仏できない。助けて欲しい」と言われてしまうのです。最初は断るのですが、結局はその願いを叶えるために奮闘するのですが。

 

このアニメは笑いだけではなく泣ける話、時代や生まれた家によって決められてしまう運命などなど。割りと重い内容の話もあるので、うっかり軽い気持ちで観ていると足元をすくわれます。主人とも「今日はグッと来たね」「考えさせられたよ」と、寝る前に非常にシリアスな気持ちになったことも。「自由があり、自分で決められる時代に生まれたことに感謝だね」、と思うこともありました。テレビ放送は全25話で原作に忠実にアニメ化されたとのこと(18話~21話はアニメ用に描き下ろされたオリジナルストーリーで、後に漫画化されたそうです)。

最終話(25話)は「かたくりの花」というタイトルで、22話「りん子」からの続きのお話なのですが、この4つのお話が一番泣けましたね。観終わった感想は、「うーん、何とも言えないね」「願いを叶えてあげられて良かったけど、どうにも悲しすぎるね」と、2人でしんみりしてしまいましたから。お母さんと娘とのつらくて悲しいお話だったので、なおさら考えさせられたのだと思います。例えが古いですが、NHK連続テレビ小説「おしん」を思い出してしまいました。おしんと同じように、幼いりん子も苦しい家計を助けるため奉公に出されることに。特に家族との別れのシーンは泣けたのなんのって。これが最終話でしたから、「一路はこの後どうなったのか?」「大人になっても幽霊たちの願いを叶え続けるのか?」「ちょっとスッキリしない終わり方じゃないかしら?」と、2人ともやや消化不良気味に。結局「一路のその後」が知りたくなり、漫画を揃えて確認したのですが(笑)。

 

実写版はお父さん役が「西村雅彦さん」、お母さん役が「篠原涼子さん」でした。

お母さん役が篠原涼子さんと知り、「イメージがかなり違うかも」とビックリした記憶があります。だって篠原涼子さんは、アニメのお母さんとは正反対でキレイすぎたんですもの。まぁイメージとは逆の配役も大いにアリなのかもしれませんが…。

 

 

1970年代の日本の田舎が舞台でしたが、懐かしくもあり「あの頃は良い時代だったなぁ」と思わせてくれるアニメです。ハイスピードの生活を送っている昨今、たまにはアナログに戻り、ゆっくりとした時間を過ごすのもいいかもしれませんね。

それでは、また次回お会いしましょう。