日本国民はカリスマ的リーダーを求めていない
【訳】
このカードはいつでも使うことができ、このカードが影響を与えるグループへのアクションとしてカウントされます。
増えたパワーは直ちに効力を得ます。
一つの狂信的グループへのパワーが6に増加します。
このカードをあなたが選んだ狂信的グループへつなげてください。
プレー中、どのプレーヤーもカリスマ的リーダーは一人しか持つことができません。
【コメント】
・日本人は、カリスマ的リーダーを求めていないようです。
むしろ、みんなの意見を聞く調整役タイプが好まれます。
・今回、コロナがらみで西村大臣の「緊急事態 誰もやりたくない」発言がありましたが、これは国民と共通認識を持ち、国民に自粛を呼びかける、リーダーシップの一つの見せ方だったのだと思います。
しかし、これに対し「感情的だ」「国が対策を出せ」などと批判する声が出ました。
・日本人は発破をかけられて自主性に任されるのを嫌い、上がルール化してそれに従うのを好みます。
そうすれば失敗に終わっても自分たちの責任ではないからです。
すべて国の責任、ルールを作った人の責任だからです。
・アメリカ大統領が、自信満々で断定的な物言いをできる一因として、大統領は国民が直接選挙で選んでいるので、国民の信任を得ている、ということが言えます。
・一方日本は、議員たちで選んだ与党のトップがほぼそのまま首相になります。
議員たちは、当然自分の意見を聞いてくれそうな人をトップに選びます。
つまり、調整役タイプが選ばれることになるのです。
・これは首相に限らず、組織のトップでも、部活の部長でも同じです。
カリスマ的な人は、悪く言えば強引で、自分の考えで皆をひっぱっていこうとする懸念があります。
創業者ならカリスマタイプも多いですが、組織内選挙で選ぶ場合のトップは調整役タイプに落ち着きがちです。
・これには国の成り立ちも影響しています。
アメリカは開拓者がゼロから自分たちで作り上げた国ですから、自己責任と個人主義が根強くあります。
しかし、日本は天皇制、幕藩体制など、つねに「お上(かみ)」に国民が従うのがつねで、反抗的な動きを見せれば、五人組などで密告されたりする社会でした。
いわゆる「粛清(反対派の追放)」があったわけです。
・そういった歴史的背景もあって、日本の国民性は「受け身」です。
そういう国民が好むリーダーは、みんなの意見に耳を傾けて冷静にルール作りをしてくれる調整役タイプです。
・でもあまりに粛々としている役人みたいなおっさんが首相だと国民の人気が得られないので、ちょっと身長が高くて見栄えが良かったり、演説がうまかったりする要素は必要なわけです。
そこで↓この方が今、首相なわけですが…
実際の調整役は↓この人でしょうな。