NHK杯の『ようこそ「豊の部屋」へ』


なんといっても、映像を仕事場においてきてしまっているので、

記憶だけで書いています。

もし、間違っていましたら、ご指摘下さいませ。


高橋くんの滑りについて、刈屋アナウンサーが豊先生に

「プルシェンコやヤグディンの域まで来たのではないですか」

すると、豊先生は、こんなふうにおっしゃっていましたよね。

「彼はスタイルがある」



スタイル!!!



これまたちょうど読んでいた塩野七生さんのエッセイに

スタイルについて書いてあったのです!


日本では、「スタイル」という言葉は、

スタイルがいい とか

スタイルが悪い と使われることが多いですよね。


しかし、本来の意味の「スタイル」は

いいか悪いか、ではなく

あるかないか、なのだそうです。


スタイルがいい/悪い ではなく、

スタイルをもっているか/もっていないか。


では、スタイルってなんですか、という話なのですが、

辞書によれば、「きわめて優れた資質」(コンサイス・オクスフォード辞典)。

わかりにくい。。。


あるギリシャ人の書いた本では、こう書いてあるそうです。

「スタイルとは、見せかけの反対。強い信念のことだ」


たとえば、英首相だったチャーチル。

彼は本来的には下品な男でしたが、

強い信念とその実行力が、彼を確固たるスタイルの持ち主にしていたとのこと。


少しはスタイルを持っていた最後の政治家は

J・F・ケネディくらいだそうです。


もう少し引用してみます。

「スタイルの特徴のひとつは、深みのある人格が知らず知らずのうちににじみ出て、何もしなくてもいつの間にか周りの人間の関心を集めている、という点にある」

「要するに、本物たらんと意識的に努力しなくても本物たりえている人間は、スタイルを持っているということだ」


引用ばかりで恐縮ですが、ここで塩野さんがおっしゃっている「スタイル」の意味が、なんとなくでも伝わりますでしょうか。


ちなみに、ここでの「意識的に努力しない」というのは、

「本物にみせよう」という努力のことだと思います。

自分の信念に基づいてなにかを達成しようとする努力は、

ものすごいものだと思いますから。チャーチルさんもケネディさんも。



豊先生は、たぶん、この意味の「スタイル」をお使いになったのですよね。

いいか悪いか、ではなく、持っているか持っていないか。


もちろん、プルさんやヤグディンさんにスタイルがないということではなく、

高橋くんには、彼らと違う彼自身のスタイルがある、

とおっしゃったのだと思います。たぶん。


高橋くんのスタイル。


日本語にするならば、「世界」、かな?

高橋くんがもつ、高橋くんの世界。




今日の記事二つに出てくる塩野さんのエッセイはこちらです。

女なのに、読んじゃった。

男たちへ―フツウの男をフツウでない男にするための54章 (文春文庫)/塩野 七生
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そして、そのなかで引用なさっている「ギリシャ人が書いた本」がこちら。

これは私、まだ読んでいません。

おもしろそうだなあ。

ハイ・ライフ (知恵の森文庫)/タキ
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