今回は真面目な医療のお話

 

なぜ、突然そんな話になったのかというと。。。

 

知り合いの姉が直腸癌から肝臓に転移したと連絡を受けました。

現在、受診している病院では心もとないと言うことで、良い病院、医師はいないかと相談を受けたのがはじまりです。

 

治療方法

手術,ラジオ波焼灼法,マイクロ波焼灼法,エタノール注入療法,肝動脈塞栓法,肝動注療法,放射線治療,免疫治療,肝臓移植

 

福岡県

才津 秀樹 国立病院機構九州医療センター肝臓病センター

 

奥田康司  久留米大学病院

黒松 亮子 久留米大学病院

佐田通夫  久留米大学病院

 

板野 哲  久留米中央病院

 

 

 

九州医療センター 肝臓病センター

大腸がん肝転移に対して肝切除こそが基軸となる治療法であると考えています。

大腸がん肝転移の治療に際して大切なことは、

(1) 肝切除という唯一つの治療法だけにこだわらず、われわれの施設において、肝細胞がんに対して20数年の実績のあるマイクロ波凝固壊死療法(MCN)を積極的に活用すること。

(2) 抗がん剤をむやみに早く使用してしまうと、抗がん剤に対して耐性が出現することが危惧されるので、抗がん剤治療は、『肝切除不能肝転移ではなく、肝切除とMCNを併用しても、どうしても治療が困難と判断される肝転移、すなわち外科治療不能肝転移』と、肝切除とMCNを駆使して何回も治療したものの、これ以上はどうしても対処出来なくなってしまった“外科治療(肝切除、MCN)不能肝転移”になるまでは、抗がん剤治療は大切に温存しておくことこそが重要ではないかと考えるようになっています。

(3) 現在、術後補助化学療法行っていない。

 

抗がん剤について

抗がん剤の使用は腫瘍が大きい場合に縮小させ、手術とMCNを適用できるようにするために使用している。

 

 

 

 

久留米大学病院 肝がんセンター 

肝がんの診断、治療を専門に行う診療施設として、月曜から金曜まで内科、外科、放射線科、免疫学の肝がんの専門医が診療に携わっている。

 

肝がんセンターでは内科、外科、放射線科の肝がん治療を専門とする医師が互いに協力し、 各々の専門的技術を提供し合い、最先端の診断、治療技術を用いて患者さんに最も適した医療を提供している。

 

当センターでは通常の医療のみならず、新しい治療法を開発すべく臨床治験も積極的に行っている。