保健室登校が比較的穏やかに続いている。

 

 当初、何故か英語の勉強を頑張っているので理由を尋ねた。返ってきた言葉は「やらなきゃなんないと思ったから」。

 補足しておくと、下の子はピアノでドイツに留学したいと思っている。だからドイツ語を勉強する前に英語をやっておかなければならないと思ったようだ。ドイツ語の前に英語をやっておけというのは、中学から英語が始まるためとドイツ語の授業には必ず「英語では~」という枕詞が出てくるからだ(両親は第2外国語がドイツ語選択だった)。英語を知っておいた方がドイツ語を理解しやすい。

 

 「いやいや、ちょっと待て。君は先に中学受験するんだぞ?英語より先に勉強すべきなのは中学受験の勉強じゃないのか?優先順位を間違えているぞ」

と言うと、子どもは「あっ……(しまった…)」というような表情を浮かべた。

 それから理科・社会のメモチェを頑張るようになった。それだけ焦っていたようだ。やることが、もう大人のよう。焦るって何?

 

 理科のメモチェは、学校の理科のテストで信じられないミスをしている人の割に正答率が高い。学校のテストはいったいどういうことなんだろう?授業を受けないでメモチェの解説を読んで、それから問題を解くというスタイルなので、上の子曰わく「解説に載っていない問題を間違えているだけだから、解説が足りなければ私のメモチェの書き込みも利用すればいい」。お姉ちゃん、優しい。

 社会のメモチェは、逆に学校のテストは満点だが、メモチェではちょくちょく間違えている。子どもが言うには「解説に載っていない問題が多いんだよ」ということらしい。ちゃんと出ている出ていないを把握できているので、「あ、そうなんだ」で済ます。

 この二つの教科については夏過ぎまでにメモチェ4、5回以上回したい。それが済んだら過去問へ行く。

 算数は個別指導に通いながら家でも多少取り組んでいて、「自由自在 高学年」の力をためす問題をやっている。しかし、下の子が「これがわかんない」と言ってもってくる問題が、「どれどれと見てやったら慶応普通部の問題で、偏差値50弱の学校を目標にしてるのに、そんな学校の問題はやらなくていいんじゃね?」と上の子が言うので「御意!」。もっと簡単な問題集を見繕ってもらった。

 国語は、かつて「トップクラス問題集4年 国語」の記述でも完璧な解答を書いていた子なので模試まで放っておいて実力を試す。

 

 偏差値の高みを目指すことも難しいが、偏差値を低く抑える程度の勉強量というのも結構難しいというのがわかった。