Stay Home! ということで(?)、手回しミシンをオクりました。

 

「かなり古い商品でございます。全体的に汚れがございます。
ミシンは使用確認はしておりません。
現状品でございます。」

 

というブツを競合なしで無事に落札。

 

やって来たブツを開封。想定内の汚れ(笑)でひとまず安心。清掃しながら、各部に給油して動作を確認。クランクがスポークに当たってカチカチ言うので、血液検査の後のゴムバンドを巻いて糸で縛って対応。ハンドクランクは分解して清掃し、自転車用の高級グリスで滑らかに動くようになりました。

 

オク掲載での写真ではボビンカバーのすべり板と糸立てが見当たらなかったのですが、小物入れに入っていました。すべり板は残念ながらバネの片側が破断しております。

 

ひととおりの清掃整備と給油を済ませ、いざ試し縫い。ん?ボビンの糸が巻けない・・・ゴムが滑って遊んでいます(泣)。ステイホームなのに・・・別件の用事と一緒に外出ついでにゲットしてきました。195円也。どうやらボビンスプーラーは経年劣化で、もう少し追加整備をしないといけません。

 

やっと縫える。糸調子を見て、カタカタ・・・全然イケてます!ラッキー!完全に油切れしていた機械がすんなり動いてくれました。縫い目も足踏みより綺麗に仕上がります。

 

シンガーの製造番号から1887年(明治20年)製と推測されます。ただ、機体の型番がよくわからない・・・ボビンケースは1 O'Clock向きに角が出ています。Dog Footのダウン機構なし(その場で上下します)。当然リバースもなし。ボビンスプーラーはシンガー初期のものではないようです。カムが表面ではなく裏面になっています。

 

次は縫製の試作をして、時間があれば手付かずのカバーにも手入れをしていきます。キーがないのでカバーが閉じた状態で固定できず、このままでは持ち運べません。