今日は大学病院の腫瘍センター受診です

相変わらず痛みが強くて、待合室で待っている間もレスキューのオキノームをトータル40㎎を服用しても治まらず横になったり向きを変えたりしながら診察に呼ばれるのを待っていました

ビジュアル的にもすっかり癌患者の容貌になってしまって…
悲しい事ですが…
そんな夫の姿をみて主治医はもう、抗がん剤はやめた方がいいかもね
と、痛みの治療を中心にして行こうよと…

ここまで来るのも大変だから、緩和の先生にシフトしようかね

痛みについて色々と試してもらった方がいいよね

年末になると、中途半端な事しか出来ないから早めに入院して試してもらった方がいいと思うよと…
色々とアドバイスして頂きお別れを行って来ました

疼痛専門看護師さんには本当に親身になっていただきました

そして、緩和ケアの先生もわざわざ待合室迄来てくださって
お別れのご挨拶も出来ました

今日の診察にあたり、夫はもうこれ以上は抗がん剤はしたくないんだよ…

癌専門医の先生になんて言って断ればいいかなぁ~
上手く言えないかも知れないから、貴方から上手く言ってよ
看護師なんだから上手に言えるでしょう

治る治療なら、価値があると思うけど…
治る見込みがないなら副作用で辛い思いをして過ごすより、ひと月、ふた月延命するより穏やかに過ごしたいと思うんだ
根性が無くてごめんね

痛くて何も出来なくて、迷惑ばかりかけるばかりだから早く死にたいよ

生きる希望がないよ…

なんて言葉を返せばいいのか…
分からなくなります

本心は少しでも一緒にいたいです

でも、こんなに痛みが辛くて、食事も少ししかとれない 、今は、仕事も出来ない
やりたいこと、行きたい所も、まだまだ沢山あるはずです

苦しんでいる夫に大丈夫、頑張ってね、
良くなるから…ね


安易な事は言えません


抗がん剤治療が終わったのは、ひとつの区切りだね

この大学病院にも、もう来ないかも知れないから、最後に最上階レストランでご飯食べて帰ろうか…





夫が入院したときは毎日通って来ました

どれだけ、ここに来たことでしょう

昨年、心臓の手術前に初めて来たときには、国立競技場も更地でしたがこんなに出来て来ました

小雨降る外苑の紅葉を望みながらハンバーグステーキを食べました

大学病院ではありましたが皆さんとても優しくてスキルも高くて…
色々と勉強になりました

本当にお世話になりました

病院から新宿駅迄タクシーに乗りました
車窓から新宿の町をじっと見ていた夫です

もしかして、見納めという気持ちがあるんだと思います

四谷、新宿、本当にどれだけの思い出があることでしょう

寂しくなりました