ご無沙汰です| 壁 |д・)

あんまりにもネタがないもんで、やらぬと勝手に決めていた時事ネタを少し。


昨日かな?母親が娘の卵子で孫出産 ていうニュース。

どこの国のニュースだろう?と見てみたら、日本じゃありませんか!

しかも、根津先生のところじゃないですか!


長野県は下諏訪町にある『諏訪マタニティークリニック』

そこの院長が根津八紘先生であります。


私poohとまったく関係の無い病院ではなくて、

実は、根津院長の娘さんと私は大学時代の先輩・後輩の間柄なのです。

先輩とは学年が離れていたため、長い間ご一緒させていたわけではないのですが、

大変に面倒見の良い先輩で、今年の追いコンでもわざわざ顔を出してくれました。

冬山もバリエーションルートもこなすすごい先輩でした。

現在は、関東の某大学病院で婦人科の医師として活躍されています。


諏訪マタニティークリニックは、先輩との面識の無かった時代から

不妊治療と戦い続けている病院です。

かつては国内初の代理出産が大々的に報道され、産婦人科学会から除名されたこともあります。

現在では復帰したそうですが、国内の法律では定められていないことをやっているだけに

未だに煙たがられている存在のようです。


さて、今回のニュース。皆さんはどう思われますか?

賛否両論あるみたいですね。お互いに間違っていないと思います。


メリットとしては、今回のケースのように子宮を失って子供が作れない女性

あるいは子供が作りづらい体になってしまった女性にチャンスを与えるということが主に挙げられます。

「絶対に子供が欲しい!」という夫婦にとっては願ってもないニュースなわけです。


一方のデメリット。

倫理的な問題。子供が将来理解してくれるか?

代理母への肉体的負担(今回のケースでは高齢出産のリスクも大きい)etc...

中には、代理母に『母性』が目覚めてしまい、引渡しを拒否するなんてこともあるそうです。


私自身、どちらが正しいと言及するつもりはありません。というか、分かりません。

実際に、自分が結婚してこういう状況に置かれない限り、自分の意見が分からないでしょう。


今日の「ズームイン」や「ニュース23」に根津院長が生出演されていました。

院長は、病院のHPでは結構過激な内容を書いてはいますが、

決して『強硬派』ではなく、『患者さんのために』という医師の基本概念に基づいて行動しています。

番組でも非常にソフトな語り口だったのが印象的です。


このテのニュースが流れる度に一様に叫ばれるのが「(合法なのか違法なのか)一刻も早い法整備を」ということ。

「飲酒運転をよりいっそう厳しく取り締まろう!」

と言っても反対する人は少ないでしょう(仮にいても、倫理観に欠けたドライバー・居酒屋・酒造業者くらいでしょう)

でも、不妊治療となれば世間のコンセンサスが取りづらい。

賛成にしろ反対にしろ、それなりに説得力ある意見であるからです。

だから、本当に大切なのは、その周りの環境を整えることなのではないでしょうか?


不妊に悩む夫婦がいる。

かたや二人で生きていこうとするものもいれば、ワラをも掴む思いでチャンスをうかがうものもいる。

前者は将来、自分たちが老いたときの介護の問題がある。

後者は今回の代理母の問題以外にも、(治療後の)減胎手術の問題や

不妊治療そのものの理解度の低さなどさまざまある。

だが、それらの受け入れ先や世間の認知度はしっかりとしているのでしょうか?

それぞれの考え方の中で、どのような考え方でも幸せに過ごしていける。

そういう環境を創っていくことが大切なのではないでしょうか?


根津医師はこのインタビュー の中でも語っている通り、

一部の人間によって選択の自由が狭まることを危惧しています。

私も同意見です。


多様化する価値観の中で(代理母の賛否はともかくとして)諏訪マタニティークリニックの存在を

否定することは決してあってはならない。

子供が欲しいという夫婦に対して、その受け入れ先(代理母を扱う医院)が日本にただ1つしかない

というのは何とも寂しいものです。