最後⑤ | 夫が癌になりました

最後⑤

夫に点滴をする為、看護師さんが来た


先に痛み止めの張り薬をつけてくれた

点滴のための針をお腹に刺したが、曲がってしまった

日曜日でギリギリで、処方されていたので

看護師さん慌てて病院に取りに帰った


待ってる間、もう普通に座ることもできなくなった

膝を抱えうずくまる

朝にも増して手足に力が入ってる


体を擦って

もう少しで楽になるからねと言うと頷く


看護師さん戻って来て

点滴をしてくれた

もうベッドに上げるのもやっと

オムツ履いたほうが良いんじゃない?と聞くも

首を横に振る

まだトイレ行きたいよねと看護師さんに言われ

頷いた



そして腎臓が弱ってるから、

どう作用するかわからないから

何かあったら電話してくださいと言って帰られた


30分くらいでトイレに行きたいと

立ち上がるにもうまくいかない

なんとか私の背中に覆いかぶさるようにして

トイレまで連れて行った

トイレからパンツに付けた尿とりパッドを捨てる

ゴミ箱どこ?って言われて

置いといて良いよと言っても

自分でできると言ったので

ゴミ箱を手の届くところに置いた

結局は取替えることはなかった


トイレから出るともう歩けないし立てない

時間をかけて這って戻る

定位置までやっとの思いで戻ってからは

点滴の容器が気になってしかたなさそうにしていて

引っ張る仕草をするので

大丈夫だよと言って体を擦ってた


少し眠っては起きてを繰り返し、痛みが出てきたので

座薬さそうにも、うまく体制をかえられず

なんとかオキノームを飲ませて

様子を見ていました

これがしばらく続きました