昭和の歌人 橘清芒


1.

今は昔 骨折明けの うちかど氏

広い公園で 先生してる


2.

研修所 いつものように 夢だけど

トイレに行ったら 迷路にハマった


3.

冬の風 頬を撫でるとき 思い出す  

あなたの手と 温かな声


4.

白い雪 やわらかく包んで 歩む道  

新しい年への 足音静か


5.

星空を 見上げる夜に 願い込め  

今年の幸せ ひとしずく


6.

年賀状 心を込めて書く時に  

思い出す君 懐かしい影


7.

リース飾り ドアの前には 季節来て  

心も彩る 冬の訪れ


8.

寒い夜 ココアを飲みながら 語らうと  

心の距離 縮まってゆく


9.

雪の夜 思い出の曲が 流れ出し  

過ぎ去った日々に そっと想い寄せ


10.

ハンドクリーム 手の甲と甲 冬の風  

しっとりと響く 思い出の香


11.

静けさに 耳をすませば 雪の声  

世界がすべて 白くしずみ


12.

干し柿を 吊るす手際に 年の暮れ  

懐かしい味 思い出あふれ


13.

イルミネーション 街が色づくとき 心も映る  

優しい光に 包まれて


14.

メールして 即座に 電話かかってくる

憧れの君 いつもガラ声だ