私にとって一つ目の卒業は大学を出て社会に出たことだった。
同時に結婚も決意し、社会人になって二年目で結婚。

結婚にあたって、義理の兄は父に土地の一部を私に贈与してはどうか。
と進言してくれた。犬好きの私がなくなった二匹の愛犬を葬った、
大好きなジョンとチーコが眠る土地。

でも、古い考えの父は、この子はよその人にやるんだから、
一切土地も財産も持たせないと言った。

そうか私はよそに行くんだ。
そうか私は今度家に帰るときにはお客様なんだ。

そうか…。一人なんだ…。

両親の庇護のもと家族の暖かさの中で育ってきた人生から卒業した。