今日という日も
とくに何かが起きたわけじゃない

すごく嬉しいことがあったわけでもなく
大きく落ち込むことがあったわけでもなく
ただ、普通に朝が来て
普通に支度をして
普通に時間が流れていった

でも
こういう日の中にしかないものがある

何も起きていないようで
何かはたしかに流れている

それを
うまく説明しようとすると
少し遠ざかってしまうけれど

説明しないまま
ただその感じに触れていると
ああ、これでいいんだな
みたいなものが
身体の奥で静かにほどけていく

ふわっとしている

でも
ぼんやりしているわけじゃない

やわらかいのに
薄いわけでもない

つかめそうでつかめないけど
たしかにここにある

そんな感じ

たぶん人は
わかりやすいものを安心するようにできている

はっきりした答え
目に見える結果
変化した実感
名前のつく感情

そういうものがあると
自分は今これを感じています
って言いやすい

でも
ほんとうは
もっと名前のつかないものの中で
生きている時間のほうが長いのかもしれない

なんとなく落ち着く
なんとなく静か
なんとなく満ちている
なんとなくいい

この
なんとなくの中にあるもの

そこを雑に通り過ぎないでいると
世界は思ったより
ちゃんとやさしいのかもしれない
なんて思う


風のない日の空気とか
湯のみを持ったときのぬくさとか
道の端にある草の色とか
誰かの声の角のなさとか

そういうものって
役に立つわけじゃないし
結論をくれるわけでもないけど

なぜか
人をちゃんと戻してくる

どこへ戻るのかというと
たぶん
特別になる前のところ

なにかを証明する前のところ

がんばるとか
比べるとか
わかってもらうとか
そういう少し手前の
もっと静かな場所

そこに戻ってくると
不足がない

満足
というほどでもない

幸せ
と言い切ると少し強い

でも
足りないわけでもない

だから
ふわっとしている

この
ふわっとしている
というのは
曖昧というより
余計な輪郭がない
に近い気がする

無理に形にしない

無理に結論にしない

無理に意味を持たせない

それでも
ちゃんと在るものは在る

むしろ
無理に形にしないほうが
よく見えるものもある

空の広さは
つかめないから広いし

水のやわらかさは
握らないからわかる

人の気配も
説明しきらないから
深いところまで残る

そう思うと
今日みたいな日は
なにかが足りない日じゃなくて

なにかを足さなくていい日
なのかもしれない

ただ居る

ただ流れる


それだけ


ふわっとしたまま

ちゃんと在るものがある






そのことだけで 

十分な気がする

見落としそうなくらい静かで







ヘナとカットだけの美容室
へあめいくぽー|ハナヘナの匠

髪・ヘナ・ふるえ の詩
天然のヘナをつかって
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担当:塚本芳也(なりさん)
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