ファミコンコンプリートガイドの大幅改定版である

ファミコンコンプリートガイドデラックス

 

無事買えたので、旧コンプリートガイドと比べてみました。

 

 

まずはサイズから。
 

旧ガイドはこの手の一般的な文芸本サイズであるA5判。148x210
対してデラックスはデカい! B5判でした。182x257

面積比なら1.5倍です!
 

紙のサイズが大きいだけでなく、中の写真の配置も整理されていました。
詰め込み量が緩やかになり、見やすく贅沢な使われ方になっています。
 
 
右の青枠の旧ガイドは最大で1ページ6タイトルで掲載されていました。
対して左の赤枠のデラックス1ページ4タイトル
 
紙のサイズ自体も大きくなっているため、カセットやパッケージの写真サイズは倍以上
ハッキリ見ようと思うと虫眼鏡が必要だった旧ガイドから大幅に進化!
非常に見やすくなっています。
 
しかも写真そのものも取り直しているようです。色合いや向きがいろいろ違います。
 
 
贅沢なページの使い方をしている分、本自体のページも肥大化。
横から見ると、厚さの差がすごい
 
 
なんと倍くらいの差が!
 
旧ガイドは319ページ
対してデラックスは431ページ
 
旧ガイドの時から元々多かったページ数ですが、
これがさらに1.5倍になっています!
 
…ページ数の1.5倍に対して本の厚さが2倍くらいになっているのは、
紙そのものの厚みも増しているためでした。
 
 
同じく周辺機器の紹介ページも写真が巨大化。こちらもソフト同様に1ページ4本で掲載されていました。
しかも旧ガイドには掲載されなかった機器も追加されています。
 
チラシギャラリーに至ってはなんと紹介数が2倍に
…といっても、3ページが6ページに増えた、という事なので、そんなに多いわけではありませんけれども。
 
さらに今回はTVCMの紹介ページも新たに登場。
CMギャラリーとは珍しい~
 
 
……………。
………。
…。
 

さて。
 
 
そんな大幅パワーアップしたデラックスで私が気にしているのは、
ディスクシステムのソフトであるきね子IIとエッガーランド創造への旅立ちの
発売日データの記載ミスが直っているかどうか
 
ファミコンのカタログ本の指標となっている
大技林(※その大技林の元となったのは、この数年前に世に出た『ゲーム年鑑』かもしれないけど)
登場してから今日まで、ファミコン関連書籍や大半のWebサイトに載っている内容は
大技林に掲載されている各種データが元となっているようです
 
しかしファミコンマニアな皆様(決め付け)ならご存じの通り、
大技林は完璧なカタログ本というわけではなく、惜しいことに間違った内容が各所に溢れています。
このため、後年に発売された各種ファミコン関連本や多数のWebサイトでもまた
間違ったデータ内容のまま掲載されてきています。
 
旧コンプリートガイドでもこの例に漏れず、間違った発売日情報である
1987年5月1日(きね子II)&1988年8月20日(エッガー)で記載されていました。
 
 
さて、
amazonに掲載されているデラックスの紹介文では、
発売日も見直した…とありますが、果たしてこの2本はどうか…!?


なんと!
 
直ってました!!
 
きね子IIは1987年3月1日エッガー(略)は1988年10月18日
 
大技林登場からはや20年以上…。
デラックスは発売日情報が訂正された初めての本(恐らく)となりました
 

このほか、ディスクシステムのページをいろいろ見てみると
書き換え版とパッケージ版で違いがあるソフトなども具体的な内容が取り上げられていました。
 
ファミコンのファミリーとして一時代を築いたディスクシステムですが、
これまで書籍では取り上げられることがあまりありませんでした。
 
しかしこのファミコンコンプリートガイドデラックスは
ファミコンだけでなく、ディスクシステムに関する内容においても充実。
数少ないマニアックな貴重な資料となっていました。
 
 
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……ちなみに参考文献の欄に、ちゃっかりウチのサイト内のディスクシステムのコーナーが載ってました。
(※なおこの本の制作に関して私自身は一切ノータッチです)