以前blog内で紹介した、海外(USA)で製作中のディスクシステム専門書。
 
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2017年9月、とうとう発売されました。
148ページと厚め
 
 
紹介がてら、さっそく本の中身を見ていきます。
 

まず目次の後の最初の数ページはディスクシステムそのものの紹介。
…なんですが、
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「やればやるほどディスクシステム」のキャッチコピーの紹介はもとより
ベースとなるクイックディスクのコトやら
搭載RAMがいくらだのサウンドチップがどうだの
ほんの数ページなのに かなりマニアックな内容です。

ちなみにこれ読んでて初めて知ったけど、
映画『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』で
ディスクライターが登場するのだとか。
そんなトコまで抑えているなんて、ほんとマニアックね…
 
 

残りの約140ページ分は、写真付きでソフトの紹介。
 
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左:USAでの有名タイトル? 右:カセットからの移植とUSAで無名なタイトル?
 
前半には有名と思われるタイトルが1ページ1作品で掲載。
後半はカセットからの移植タイトルと
あまり知られていないと思われるタイトルとが
1ページに数タイトルまとめて紹介されています。
 
なお非売品のゴールデンディスクカードはディスクファックスの項目や
ゴルフJapanコース&USコースで存在が紹介されているのみで写真はありませんでした。
 
 
ちなみにさりげなく、有名タイトルの項目に混じって
発売中止になったタイトルが。
 
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エイリアン2。他のページにはスクウェアの聖剣伝説やトーワチキの織田信長?も。
 
 
各ページにはゲームの紹介文のほか、
発売日や発売元、言語難易度、そしてレア度(希少価値)なるものが
掲載されています。
 
言語難易度やレア度という項目があるということは、
単にゲームを紹介するだけにとどまらず、
USAでゲームを入手したり遊んだりすることも視野に入れているのでしょう。
 
 
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言語難易度はゲームを遊ぶのに
どの程度日本語理解力が必要かの指標のようです。
アドベンチャーやRPGなど日本語文字が多いゲームは難易度:高で、
文字がほぼ無いアクションは難易度:なし。
 
 
そしてレア度。
コレクター向けの指標だそうで、2017年時点での
入手難易度・価格の高さを表すガイドラインだそうです。
 
レア度は10段階表記。
 1~3は市場で簡単に見つかり、価格も安めのもの。
 4~6は知名度が低かったり価格が高いもの。コピーディスクもあまり出回っていないもの。
 7~10はレア品。書き換え専用だったり非売品だったりが中心のもよう。
 
もちろんこれ、日本ではなくこの本が発売されたUSAでのことでしょう。
本の中ではファミマガディスクのクロックスよりも、
仮面ライダーブラックのほうがレア度が高いし。
…ということは、レア度が低いものほど
海外に多く流出してしまったということが言えるのかも。
 
 
1~3にあるのは、
ゼルダの伝説、メトロイド、エスパードリーム、ナゾラーランド、青ディスク各種、などなど。
半分程度は海外版(NESカセット)もリリースされているタイトルのようで知名度が高いものが多い印象。
あ、レア度1でナイトムーブが入っている。海外では有名なのかな。テトリスの作者のゲームだし。
 
 
4~6。
アルマナの奇跡、知能ゲームシリーズ、ビッグチャレンジシリーズ、エレクトリシャン、など。
確かに1~3のクラスのソフトと比べればそれほど有名でないと思われるものが多い印象。
日本では有名なのもあるけど。
 
ちなみにこのクラスに入っている子猫物語は、
日本では映画があるので有名だし価格も安めと思われますが、レア度5。
海外ではそこそこ希少価値があるみたい。
 
逆にファミマガディスクのクロックスもこのクラスに属していますが、日本では希少価値が高めのソフト。
…海外にたくさん流出して日本にはあまり残ってないってこと?
 
 
7~10のレア品のうち、7~9
タイムツイスト、ドレミッコ、ライジン、石道、フェアリーテイル、
など。書き換え専用タイトルや、日本でもあまり出回りが多くない(あるいは価格が高い)ものが多いです。

なお上で挙げたようにレア度高めの 仮面ライダーブラック はここに属しています。
海外では希少価値が高いのね。
ついでに「ボディコンクエスト」もレア度9として通常ソフトの中に混じってます、非公認ソフトなのに。
(でも説明文ではちゃんと非公認の成人指定ソフトとなってるね…)
 
そして最高となるレア度10
オールナイトニッポンスーパーマリオ、アイアムアティーチャー、クルクルランドなど。
この辺りは日本でも同じですね。
市場になかなか出回らない。出てきても福沢さんが何人も飛んでいくほど値段が高い。
 
 
これ一覧表にでもして日本市場との違いを見比べてみると面白そう、かも?
…私はやらないけどね。
 
 
そして巻末にはもしかするとディスクシステムの本としては
最大の特徴となるかもしれない、
任天堂非公認のソフトが掲載されています。

もちろん日本でのディスクシステムが載っている本には非公認のソフトは掲載されていません。
 
なおレア度のトコでも挙げたけど、ボディコンクエストだけは
巻末じゃなく通常ソフトの中に混じっています。
 
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右はパッケージ一覧。全タイトルのパッケージが掲載されているわけではなく一部を抜粋したものです。
 
 
 
さすがはディスクシステムに特化した専門書。名に恥じない濃い本です。
 
ただ一つ問題があるとすれば…
 
 
全部、英語。
 

私は英語がほとんど解らないので、単語の拾い読みをかろうじてした程度。
私のように読めない人はPDF版を買って、自動翻訳に掛けたほうがよさそうです。