ジョコンダ夫人の肖像。
カニグズバーグの作品ですが、昨日、まぁ2日くらいで読めるだろうと思っていると、一気に読んでしまったようで、すぐに終わりました。
レオナルドダビンチの完全性を補償するものとしての付き人サライがいます。
周りの価値観に流されず、自分の物差しで物事をみることができる人。
レオナルドはそういった人物によって支えられ世俗を生きている。
そして、自分の立場、パトロンの要求を呑みつつ自分の描きたいものも描く。
縛られたくないけど縛られる。
そんな中、なぜモナ・リザのモデルは無名な商人の妻なのかという疑問に、痛快な答えで締めくくっていましたね。
・・・ええ、私の妻、マドンナ・リザを紹介します。
ええ、私の名前ですか、ジョコンダです。
決して美人じゃないが、自分の物差しをもっていて、自分を知っている人。
そして、それで自分を鍛えて美しくなった人。
そういった人にレオナルドとサライは強烈に惹かれる。
まぁ、楽しませてもらいました。