宮崎監督おじいちゃん「ポニョ」プレス試写も好評!ダブルの喜び | ポニョのブログ

宮崎監督おじいちゃん「ポニョ」プレス試写も好評!ダブルの喜び

 第65回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に最新作「崖の上のポニョ」が出品されている宮崎駿監督(67)が、現地で初孫が誕生したことを明かした。前日30日夜に行われたプレス試写も好評。この日行われた公式会見は、国際的な巨匠だけに世界各国250人が詰めかける人気ぶり。31日夜の公式上映前に、公私にわたる充実ぶりを見せた。


 プライベートなことをあまり話さない宮崎監督が水の都・ベネチアで“おじいちゃん”になったことを明かした。8月11日に長男で映画監督の宮崎吾朗氏(41)に男児が生まれていた。


 「映画が公開したとたんに孫が生まれてね。吾朗には子どもが生まれて夜も眠れないだろ、と言ってるよ」と優しい笑顔で語った。孫には「子どもにも言わなかった過激なことを言ってますよ。鉛筆を握れ、ってね」。宮崎作を継ぐかもしれない孫への“英才教育”を、冗談めかして語った。


 この日は映画祭での公式上映を前に、会見を行った宮崎監督。マスコミ関係者向けの試写も好評で、上映後は世界中から集まった記者たちが「ポーニョ、ポニョ、ポニョ」と、主題歌の冒頭フレーズを繰り返し口ずさむほどだ。会見場には満員の約250人が詰めかけ、関心の高さをうかがわせた。


 海外の記者からは「手書き」へのこだわりなどのほかに、「子どもを魅了するために作ったのか?」という質問も飛び「まわりのスタッフに子供が生まれたこともあって、子供たちが初めて見る映画としてはっきり動機付けして作った」と説明。自身の初孫にも見てほしい?の質問には「まだまだ。生まれたばかりでくもみたいなもんだよ」と照れたが、ピッタリの作品であることは間違いないだろう。


 また、次回作については「次に作品を作る機会は70歳を超える。自分の意志ではなくて、まわりの人の意思が決めるのでは」とした。


 宮崎作品は同映画祭で04年の「ハウルの動く城」がコンペティション部門に選出され「オゼッラ賞」を受賞。宮崎監督は優れた作品を生み出し続けている監督として、05年に「栄誉金獅子賞」を受賞。宮崎監督は「映画に順番をつけるのは好きじゃない。でも、映画祭の歴史に対する尊敬は変わりません」と言うが、今作はこれらに続く受賞が期待されている。


出典:スポーツ報知