ポチ氏はいつも、航空券を持っている。
何かあったらすぐに国に飛んで帰れるように。
そしてどこにいてもすぐ航空券を買えるようにドルやユーロなど
Emergency用の現金もちゃんと持っている。
現金さえあれば、カードなしのやり取りもできるからだとか。
以前は、金のアクセサリーを身につけていた。
いざとなったらそれで治療を受けられるから。
万一言葉が通じなくても、金があれば命を救ってもらえる。
今は事情が少し違っている。
日本でお金のない生活を送っていても、
命に関わる怪我や病気をした場合、お金のあるなしに関わらず
とりあえず救急で助けてもらえる。
だから金のアクセサリーは不要なのだとか。
実は、そこまで考えたことがなかった浅はかな私。
いざとなったら大使館や友達を頼っていたでしょう。
今まで幸運にも大きなトラブルに巻き込まれることがなったのですね。
そう、彼は何があってもちゃんと国に帰れることを考えている。
なぜ、そんなに自分の国がすきなのか・・・
・国では自分がボスであり王様だから(ポチ氏談)
・人間関係が密接で、本当の社会生活があるから(ポチ氏談)
大きく分けるとこういうことになる。
特に、日本の人間関係について彼は大きな不満を持っている。
例えば、あなたが今、何か困っていて、友達に連絡したらすぐに来てくれるか?
彼にそう質問されたことがある。
確かに、友達は仕事があるので、あまり迷惑を掛けられない。
仕事が終わったら駆けつけて来てくれるだろうけど・・・。
ところが、彼は、もし自分の家族がすぐに帰ってきてくれと言ったら
何をしていてもどこの国にいてもすぐに帰るという。
友達がそう頼んでも同じだという。
それが本当の友達ってもんじゃないかと。
どんな理由であれ友達が頼むことはして当然なのだと。
彼の国の人々は暇なんだろうか
そう考えてみた。
でも、彼の日本に住む友達も、その「友達」に含まれており、
忙しい中、ポチ氏が頼む些細なこともちゃんとこなしている。
親しい仲とはそういうもんなんだとポチ氏は言う。
だからあなたとわたしもそうしよう
ポチ氏はそう言った。
私は、本当にポチ氏が助けて欲しいと頼んだら
何を置いても最優先で助けるつもりだった、彼にそういわれなくても。
お互いにそうするってことは・・・
今
すぐに帰ってきて~!
そう頼んだら戻ってくるのかしら。
ちょっぴり試してみたい気持ち・・・