以前、彼がしばらく帰国していて、日本に帰ってきた時のこと。
彼にはガールフレンドができてるのに、
親友はシングルなのが本当に気がかりな彼。
やたらと私の友人を紹介して欲しいと頼む・・・
私の友人は、とってもアグレッシブな女性。
多分、彼の親友とは恋には落ちないと思うけど
一緒にご飯食べるのくらい喜んでいく~とのことでした。
そのことで、彼は一人で大興奮してしまい、
私ともまだ付き合って浅いというのに勝手に想像だけ先走り・・・
僕なんか彼女の部屋でダンスして、美味しいイタリア料理食べてるんだよ~
なんて、まだ部屋に来たこともなかった癖に自慢してしまう彼。
彼の友達はとても冷静。
えーっと、本当はまだそんなことしてないんですよね?
と完璧なまでの日本語で私に確認を求めてくる。
はい、その通りです
なのに彼はまだまだ暴走を続ける。
そうだ、彼女に会う前に、もっとお前は練習しておかないと。
心得を教えてあげるから、会ったら絶対にモノにしろよ~
お前も彼女がもうすぐできるから、一緒にどこへ行こうか?
どこか旅行にでも行く?
彼の想像はどんどん進みます。
そして彼流の「男とは~」「デートの時のロマンチックなムードはどんなに大切か」
などなど熱く親友に語ります。
彼はいつもロマンチックの話しばかりして困ります
親友は私にボソッとそう言いました(やっぱりですか)。
親友は、彼の話の合間に、
そんなことわかりきってるよ
そう反論していたものの、徐々にうんざりして無言に・・。
とうとう彼の親友は私に向き直って言いました。
こいつをなんとかしてください!!
・・・えっ?(楽しんで聞いていたのでフェイントだった)
ごめんなさい・・・私にも彼の暴走を止めることはできません・・・・
頭を下げて謝ってしまいました。
同じ国の人間なのに、全然性格も顔も何もかもが全く違う二人。
彼の国は一体どんな国民性なんだ?
私が知っているのは、彼の国の音楽で踊るダンスは
阿波踊りと盆踊りのミックスみたいでくるくる回るダンスだってことだけです。
でも、このダンスをしている彼は、とっても生き生きしていて
予想外に素敵でした。
この日、気持ちが舞い上がっている彼は、あまりに調子に乗りすぎて
最後は親友に
ぱちっ
頬を叩かれていました。(口で言っても聞かないから)
その顔が「親にも叩かれたことがないのに!」という表情だったのが
とっても面白かった。
帰国後、初めて親友と私に同時に会ったからかな?
後にも先にも、こんなに舞い上がった彼を見たのはこの時だけです。
確かにあまりにうるさいので、さすがの私も激しくつっこみをいれると
笑顔のまま言葉を失ってへなへなになっておりました・・・
この日、最初は外で話していたのですが、私と彼の親友が
寒いから外じゃなくてどこかでコーヒーでも飲もう
そう何度も言っているのに
寒くないよ~、それよりも・・・
とずっと語り続けた彼・・・。
私と彼の親友がやっと暖かいコーヒーにありついたのは
彼が「今日ちょっと寒いね」と気づき、
私達の手が凍えてしまった後のことでした
興奮していて寒さを感じなかったのかしら。
ほんと、子供みたいでした。
結局、彼が熱く語っていたように、その後は私の部屋でダンスしてご飯を食べてる彼。
ただ、彼の作る料理も食べることができて、私もハッピー