お祭りで転んで痛めた膝もだいぶ良くなってきたので リハビリがてら美術館通いを再開しました

法隆寺五重塔と薬師寺凍れる音楽の模型が見たくて 天王洲アイルまで出かけました


WHAT MUSEUM




建築の構造を考察する展覧会です

一時期 古建築に凝りまくり部材の名前を覚えたり構造考察なんかをやってました
その時の記憶がふつふつと湧いてきて 一緒に古建築巡りをした古美術探訪会の方々に会いたくなりました
日本建築は美しいです

法隆寺五重塔の木組み


美しすぎる

大工職人の匠!


東大寺南大門の組み物

出組が特殊です

大仏様(だいぶつよう)様式です

この様式の建物は数えるほどしかなく貴重です


凍れる音楽 薬師寺西塔


当たり前だけど裳階の上にも組み物があるのを見てとれます

実物だと下から眺めるだけだからわからない

模型に感謝です


本当に女性的に感じます!



展覧会自体は 日本古建築だけでなく現代や未来に向けての建築構造に関わる展示もたくさんありました
難しいけど一生懸命理解しようと努力しました 笑

この展覧会のついでに「建築倉庫」も見学してきました
ここは写真撮影不可でした
寺田倉庫という会社が有り余る土地?を利用して美術館を建てたり 倉庫を一部解放して展示スペースにしているのです
隈研吾の建築模型がありました


ついでに 近くにある「pigment」という画材屋さんも覗いてきました
ここもまたすごかった!!岩絵具が美しく並んでいて はじめ美術館かと思ったほどでした

この並べ方は もはや美術展示と言って良いと思います


ずらっと並んでいる岩絵の具

身震いしました

美しい!


クレパスも素敵

こういうのを使って

ドガは踊り子を描いたのでしょう


墨や胡粉も取り揃えてました





久しぶりの美術館散策

足にも良いリハビリになったと思います

珍しいものに沢山出会えました

カナルを眺めながらスタバでのひと休みも気持ち良かったです


最後に たくさんあるキャプションの中で とても好きだなあ!と思った文があったので載せておきます
読んでください!!

栄螺堂の模型





【栄螺堂模型のキャプション】
さざえ堂は江戸時代、関東から東北にかけて流行した巡礼観音堂であるが、螺旋構造をもつのは会津さざえ堂のみである。螺旋状のスロープを時計回りに上がってゆき、頂上の太鼓橋を超えると反時計回りのスロープになって、上りと下りで人が出くわさない一方通行となっている。
無旋形状をつくるためには、柱と梁は三次元的にぶつかることになり、その角度、形状を事前に把握して架構した大工技術の高さを感じられる建物。
また一方向の螺旋スロープではねじれに弱いため、後年にスロープと逆向きの材が外周に追加されていることにも注目したい。
現在ではデジタルファブリケーションなどデジタル技術の発展はめざましく、木造建築においてもこれまで不可能と思われていた形状が次々に実現している。
しかし、車に負けても100mを速く走ることのできる人を称賛する気持ちはなくならない。生身の職人が極めて複雑な形状をイメージし、正確に加工し、美し<組み上げることができることの凄さは再評価される必要がある。