昨夜は堀辰雄かげろうの日記を聞き流しながら 寝る前のひと時を楽しんだ

もちろん光る君へに触発されて道綱母蜻蛉日記に興味を持ったのだが 実は大河ドラマ本編はすでに見ていない、、、YouTubeやすひろ歴史勉強室で毎回の解説をしてくれてるのでそれで進行状況を眺めている




なげきつつ ひとりぬるよのあくるまは

いかにひさしきものとかはしる


原文で読めば一番良いけれど それは億劫なので蜻蛉日記を原典としたかげろうの日記を これもまた読むのは億劫で朗読を聞くことにした


はじめは嫉妬深くて嫌な感じの女性だなと思っていたけれど 随所で内省や自戒をする感じが どことなく自分に似ている気がしてきた


そして最終章に近づくに従って とても強いというか 自己を確立していく姿に感じいった

自己を客観性を持って見つめていく最後の一文が秀逸だった


もちろん堀辰雄の解釈が加わってるとは思うが 道綱母の人物像からは大きく離れていないと感じるし 原作蜻蛉日記の雰囲気を伝えていると思う


かげろうの日記の作者の堀辰雄は 道綱母の兼家に対して生まれてくる葛藤を超え 言い換えれば女性と男性の葛藤を抱えながらも悩みながらも自分を見つめ真摯に生きていくという普遍的な「人の生き方」を主題としたのかなと思った


それに対して源氏物語は男女の心の葛藤を描きながらも 諸行無常的なつまり「死」を見つめる文学だと理解している



めぐりあひて みしやそれともわかぬまに

くもがくれにし よはのつきかな


光る君へでは随所に源氏物語を起想させる場面があるようだが 今までのところどうもただの恋愛ごっこにしか感じられない、、特に今回の道綱夜這いはいただけない(見てないけど💦 笑)


紫式部がどのように成長しどのように名作源氏物語を綴っていくのかを このドラマは今後どのように描いていくのかが気になるところである

全て道長を絡めそうな気がする、、、、

そうならないで欲しい



最後に、、、、

かげろうの日記の朗読を聞いて 道綱ってめっちゃマザコンだなって思った 爆