朝起きたら飼育しているセイヨウミツバチが分蜂騒ぎを起こしていた。

 

分蜂とはミツバチのコロニー(巣箱)から新しい巣を作るために、古い女王バチが新しい女王にこれまでの巣箱を譲って、群れの半分の働き蜂と共に離れて新しい場所に移動すること。

 

ただし分蜂の練習の時もあり、本当に分蜂かどうかは前後の観察無しにすぐには分からない。

 

分蜂騒ぎを起こした群れは蜜の集まりが良く温厚な群れなので朝から動揺してしまった。分蜂されると蜂数が半分位になって蜂蜜を集める力が激減するので。

 

しかも先述のように半分の働き蜂を引き連れていくので蜂そのものの価値を考えると3~4万円以上が空に飛んでいくようなもの

 

この群れは産卵が始まる前の女王が既にいて、後から生まれる女王と誰が巣を引き継ぐか競わせて(殺し合いをして)より優れた女王を残そうとしていた群れだった。

 

巣箱の中を見てみると王台(女王が育っている大きく膨らんだ巣房)から新たに女王が出た形跡は無く、どうやら分蜂の練習だったよう。一安心。

 

 

内検とは蜂の巣箱の中を確認して蜂群の状態を把握する作業。

 

蜂を飼い始めて4年目だが、数万匹の蜂が蠢く巣箱から蜂の大量に付いた巣枠を引き抜いて作業するのは今でも大変ニヤリ

 

蜂を潰さないように作業するのは本当に神経を使う。

 

 

ミツバチには女王候補の王台や未交尾女王に対してそれぞれ推しがあって他の女王から王台を壊されないようにしたり、女王を守ったりで同じ巣箱の中でも派閥のようなものがあり面白い。

 

今回は複数の女王が戦ってこの群れを引き継ぐのではなく、近い期間に生まれても分蜂する方向で群れが動いていたようなので残りの王台は切除した。

 

画像は切除した王台。大きくて立派。

 

ではまた。