じいちゃんが浄土へと旅だった…
97歳まであと1日だったんだ。
100歳まで生きてコロリといくんだと言っていたじいちゃん…
100歳のお祝いしたかったな…。
去年まで、庭の鯉のお世話やら池の掃除やら、
畑の面倒もみたり、
庭の松の木にのぼって…
しまいには松の木から落ちそうになって隣の松の木に飛びうつってた!
そんな武勇伝を持つじいちゃん。
高い松の木の上でタバコ吸いながら、長岡の水田を見渡すじいちゃん。
近所では孫悟空とも言われてたらしい!
10月から体調をくずして入院してたんだけど、正月まで待ってくれてた…。
(11月に昏睡状態になって、本人は三途の川まで行ってきたよ!なんて言ってた)
もう耳が遠くて聞こえないから…ノートに筆談。
「じいちゃんに会えて良かった。嬉しいです!」お土産で買ってった相撲雑誌に夢中になってるじいちゃんに書いて見せた。
じいちゃん…お前は目がおっきくて綺麗になったな!って言ってくれた。
また一緒に呑もうの約束は…だいぶ先の話になってしまった…。
ふざけてるのか本気なのか、あたしの名前最後まで違って呼んでたじいちゃん。(年賀状は本名できてたからやっぱりふざけてたのか!?)
もぅ長岡に行っても、キセルを吸いながら鯉のエサをあげてるじいちゃんには会えないのが寂しい…。
いっぱいの「ありがとう」と…
いっぱいの涙、笑顔で送った。
かっこいい生き様!
あなたの孫で良かった!
葬儀の当日は長岡でも1年に1日か2日あるかないかの大荒れの日だった。
でも葬儀が終わったら…
嘘みたいに雪が止んで、雲が切れて空が見えた。
あぁ、じいちゃん無事にたどり着いたんだ。
そんな事を思わせる空だった。
今まで何と無しに手を会わせていた仏壇だけど…
心から手を合わせられた…
じいちゃん!
またいつの日か、一緒に日本酒呑もうね。
大好きなじいちゃん!
有難う!!