『鋼の錬金術師』実写映画感想

 

 

マイ・バイブル ハガレン

 

 

鋼の錬金術師の実写化というすごい試みが発表されて一年以上たちました。

原作が華麗なる終わりを告げたのが、たしか2010年6月。

泣きましたよねえ・・・・・・泣きましたよ、、、、、毎号毎号ガンガンを買うたびに、あと数冊で終わるのか最終回までカウントダウンしました。伝説の漫画、、、、、、というより、、、、書物、、、、、、、、文句なく人生で一番好きな書物です。

私の頭の中にはあのキャラクターたちが今も生き、走り回っているのです。

というか最終回後の話も勝手に脳内で繰り広げられています。

本当に、あれほど魅了された、そして今もなお魅了し続けてくれる作品はないでしょう。

 

 

さて、そんなハガレンの実写化。

反対はしていません。

原作者の荒川先生がおっしゃってたように、別物と思って見ましたから。

 

しかし、完全に別物とは思えなかった。良い意味で。

完全に漫画通りの話でもないし、「そこでエドはそんな行動はしないだろう」「ラストは最後にそんなこと言うキャラじゃないでしょう」などちょっと突っ込むところとかはありましたけど、でも見た時は「エドやアル、ウィンリィがもしこの世にいるとしたら、ああいう感じなんだろうな」と思いました。そこに、ただただ感動しましたね・・・・・・錬成術も、あんな感じなんだろうなって。

監督がCGクリエイターらしくて、CGがとても良かったです。

オープニングのタイトル文字が、すっごい場所で入ってきてびっくりしましたが。あ、そこでいれるのか?って。でも暗くって、よかったです。さすが、ダークファンタジーですからね、この漫画。

 

少年時代のエドとアルの浅はかさは、実写のほうがわかりやすかったです。

漫画だと、なんか謎のチカラで、なんだかんだ頑張ったら子供でも錬金術はできるんじゃないかと思って読んでしまう。

でも、実写だと、いやいや、あんな小さい子供が錬金術なんて勉強できないだろう、、、、しかし、やってしまった、、、、大人がついていないことの怖さが画面を通してわかりました。

最初は、怖がるアルの意見を聞かずに錬成してしまったエドが悪いじゃんと思ったけど、よくよく考えると、子供の手の届くところにあんなに大量の本をおいて行方不明になった、ホーエンハイムが絶対に悪いと思うようになりました。

 

まあ、そういう展開になっていかないと、最終的に「お父様」一群に負けてしまってたのだから、結果的にはオーケイだったのでしょうけどね。

 

山田君のエドは良かった!

エドという主人公は、主人公にしては異常なくらいに女子人気の高いキャラクターなので、なかなか納得していないファンの方も多いことでしょう。しかしながら、現存する日本人俳優では、どう考えても山田君が最適だったと思います。

もちろん、もっと西洋っぽい顔立ちの俳優さんはいたことでしょう。

もちろん、もっと若い俳優さんはいたことでしょう。

より運動神経のよい俳優さんはいたことでしょう。

山田君の演技も素晴らしかったが、もっと演技が上手い俳優さんもいたことでしょう。

 

しかし、西洋っぽい顔立ちで、そこそこ若くて、背丈も小柄めで、運動神経も良くて、演技もよい、何より固定客を映画館に呼び込める、という俳優は山田くん以外には思いつきません。

彼は金田一少年とかで見てたけど、コミカルな演技はすごい上手。ということは知ってたが、今回特によかったのが、「足をもっていかれて、そのあとにアルの魂だけでも鎧に定着させようと、命がけで錬成する」ところ。感動シーンは少なめの映画ですが、あの演技は非常にぐっときました。

ナミヤ雑貨屋の映画も見ましたが、演技が全然違ってすばらしかったです。

ジャニーズは他にも売れてる俳優さんがたはいますが、山田君の顔立ちだとこういうファンタジー系もできるのが強みですね。

主人公の演技力だけで、だいぶもってたんじゃないかと思います。

 

脚本はいまいちなところもありましたが、演技が良い人が多かった。

 

「ラスト」の松雪ねえさんは完璧。もはや松雪姉さんをモデルにして漫画を描いたのさと言われても違和感なし。

本郷くんもよかったですねえ。ご本人の性格もちょっとエンヴィーぽいとこあるぽいし、ぴったり。

大泉さんwwww もう、しゃべった瞬間のトーンが、ご本人の陽気な感じと全然違ってびっくりしました。ボソボソしてて、、、卑屈な感じも出てる。すんばらしい演技でした。

 

ウィンリィの本田翼ちゃんも良かったですよ!!ウィンリィぽさがすごく出てました。この方も西洋ぽい顔立ちだからウィンリィ役はあうし、さっぱりした顔立ちと声なので、よくヒロインにありがちな、キンキンとしたうるささがなくて良かったです。

 

それと、佐藤隆太さんねwww この方も、モデルにして漫画にしましたといって差し支えないレベルでヒューズに似てるwwww 「ともだちだろ」という時の崩れない笑顔が良い!!これなら、普通の男の子より疑り深いエドでも、信用しますね。

 

 

ただ。ただ。

「これだから原作ファンは(怒)」と言われそうですが、ひとことだけ、、、、どうしても、、、、ええ、、、、、、。

 

大佐は・・・・違うでしょう・・・・・・・・・・・・

いや、百歩、百歩譲って、、、、、、、まだ、アジア人ぽいところは似ているとしましょう。。。。。。。。。。

 

リザたん・・・・・・・・・絶対・・・・・あの女優さんは、ランファンでしょう。。。。。。。。

いや、演技は良かったですよ、一歩さがって常にマスタングをささえる、余計なことはしゃべらない鷹の目、という演技はよかったです。

華奢すぎて軍人ぽく見えないという点も、これはもう女優さんだから仕方ないとしましょう。

しかし、、、、、、、、あのお顔立ちは、リザたんよりもランファンにピッタリなんです。。。。。

ビジュアルだけだと、香里菜さんがいいなーってずっと思ってたんです。綺麗で西洋っぽい顔立ちなんだけど、ほっぺたとかは可愛らしくて、リザちゃんのちょっと幼い部分が似てる気がしたんです。

 

 

そう、、、、、、、、私の、リザたんへの愛は深すぎて、たぶん誰が演じられても私はきっと文句を言っていましたね・・・・・・・・ええ、ごめんなさい。全漫画の中で一番好きなキャラであるリザ・ホークアイ中尉と、彼女と共に生きてきたマスタングだけは、「あ!マスタングとリザちゃんだ!」などと感動することもできずに、ただただ右目からいれて左目から流すという、大変失礼な見方で見てしまいました。

 

ところで今思い出したけど、意外とアームストロング少尉が出てこなかったなあ。

マルコーさんとか出てきたのに。

 

 

エンディングがすっごい詰め込んでたというか、無理やり終わらせた感がしたのだがあれでよかったのだろうか?

どうしても、映画という性質上、「ヒットしたら次回作が作れるが、しなかったら作れないので、どっちでもよいような終わらせ方をする」という制約があるので、あんな終わり方になってしまったんですかね。

 

そして、映画館での入り(三分の一くらい)と、ヤフー映画欄での低評価っぷり(2.2点)を見るにあたり、確実に次回作はないだろうなと思いました。

2.2点の映画なんて珍しい部類です・・・・・・・・

 

しかし、2.2点とは思えないくらい、私は楽しめました。

あのヨーロッパロケの景色の綺麗さだけでも、見る価値はあります。

そして、エドがいるーーーーーていう感動を味わえて、よかったです。

 

あと、やっぱりまた、アニメを見たり漫画を読んで、もう一度この名作を味わいたいと思いました。

見るたびに新たな発見のあるアニメ・漫画です。

セリフとかもね、、、、、、、、一言一言が深いんです。コマ割りも、計算されつくされてるんです。

 

リン・・・・・ランファン・・・メイ・・・・・・シャオメイ・・・・・スカー・・・・オリヴィア・・・・イズミ先生・・・・・グリード・・・・・・プライド・・・・・大総統・・・・ヨキ・・・・キンブリー・・・・・・ハボック・・・・・・

 

そして、、、、、、、、ホーエンハイム・・・・・・まだまだまだまだ出てない、魅力的なキャラクターが山ほどいます。。。。。。きっと無理だろうけど、続編は見てみたいです。

 

 

特典の原作漫画はもちろんゲットしました。

えーっと、外伝が出たのが2011年だったはずだから、、、、、、6年ぶりにハガレンを描かれたんですかね・・・?

久しぶりのハガレン原作ですよーーーーーーーー(TT)

牛先生も、懐かしいのか、いつもよりセリフが多め!コマも小さめ!!

いいでしょう、、、、、、いいでしょう、、、、、、、、、、牛先生、、、、、、、、ハガレン、、、、また描きたくなったでしょう・・・・・・・ええ、あの感動の最終回、、、、、、、、、の続きから描いてくださいよーーーーーーー!!!もちろんあれはあれで最高の最終回ですが、牛先生なら 間違いなく、絶対に素晴らしい続編を執筆なさる!!!もう、、、、、それは確実!!!!

 

だから、リンが皇帝になったあたりから、またエドとアルの冒険を描いてくださいーーー(TT)

全然、ネタはあるはずですよおおおおおおおおお

 

 

 

さいきん、苦手な声だけど、耳から離れなかった音楽がありました。


それに出会ったのは、ある映画の宣伝。
佐藤健くんと綾野剛さんが出てるという、死なない人間のバトル映画 「亜人」。

映画自体もまあ面白そうかなと思ったが(ちなみに、公開初日に行って、すぐ漫画も買い、また見たいくらい激ハマりしてしまってる) 、主題歌らしき音楽が衝撃的で、それを劇場で聴きたいがために映画館に行ってしまった。

サビの壮大感がスカッとして、歌い方がラルクのハイドに似てるなあと思った。曲名は Black memory、バンド名はthe oral cigarrets。つづり適当。


ラルクやワンオクにハマった当初もそうだったが、私は基本的に、ハマるバンドに対して、第一印象が悪いという傾向があります。


オーラル(て略すのか?)の場合も、声とかギターとか、なんか苦手な感じだな〜〜、でも頭の中をずーっと占めてるなあ、、、、、と感じてて、、、、。
youtubeでいろんな曲聴いていってる最中で、、、

いまは、たぶん入り口の入り口なんですが、「気づけよBaby」にハマってます。
苦手な声なのに、そんな好みの垣根を越えるパワーがあるんですよね〜。
まあいいバンドはそうなんですよね、アンチをファンに変える力がある。

嫌い嫌いも好きのうち、てやつですねえ。

この、まだボーカルの名前すら知らないバンドであるオーラルの場合は、ボーカルの裏声がいい感じです。あと、大変失礼ながら私にとっては若干、生理的に受け付けない声質なんですが、それが逆にかっこいいというか。

いや、生理的に受け付けない歌声が続く中に、たまにすごく好みの地声が出てきたりして、そのレア感が好きです。雨が続いたあとの陽だまりの、有り難さみたいな。 あと、歌詞がなに言ってるかあんま聞き取れないとこも面白い。


歌い方の幅が広いのかしら。
単調ではないから、ああー苦手な声ー、、、いや、やっぱりめっちゃいい声、、、いやあ、やっぱり苦手だなあ、、、いや、めっちゃかっこいい!

みたいな、うつりかわりが、一曲の中ですごくおこる。

そのうち、全部好きになります。断言ww


ところで、主演→佐藤健くん。
オーラルの所属事務所→アミューズ。


おおっと、いつもの、佐藤健くんを入り口にしたアミューズさんによる搾取作戦だったよね!
まあいつもどおり、わたしは引っかかってるよね!

しかし、佐藤健くんは、全くファンでもなんでもないし、異性としてはタイプでもないのですが(※佐藤健くんも、あんたに言われたくないだろう)、彼の演技は好きで、信頼をかなり置いている役者さんなので、ドラマとか映画とか見てしまいます。


当然ながら、亜人、映画、佐藤健くんもすごい演技力だった。
漫画を読むと、あの主人公の、一筋縄では説明できない性格を、見事に演じてたんだなてわかりました。

いやあ、あんな変な主人公は、演じるの難しそう。



映画は、ネタバレも何も、あれはストーリーがどうのというより、もはやアトラクション映画。アクション映画じゃなく、アトラクション映画。

USJのスパイダーマンとかに乗ってる感じ。
IMAXでみたが、次は4Dでみる!


映画はめちゃくちゃ面白かった、、、というより、かっこよかった。
どっちかというと、ワンオクのfool cool rockを劇場で見た、、というか聞いた時みたいな良さ。


亜人はBGMがすんごいかっこいい。もはや、BGMにあわせて映画が作られてるみたいな?
トリプルxとかも、そんなんなんかな?見たことないけどサントラがかっこよくて聞いてた。

スピッツ 2017.8.11(金)香川テアトロン1日目LIVE感想―その1

 

 

 

今回は、初のスピッツライブに行ってきました!

え?? キンキン声大好きで、ライブでは年甲斐もなくヘドバンばんばんなPONTA48が、なぜに 「一見おとなしそうな」スピッツというバンドのライブに行ったのか?と不思議に思われている方もいらっしゃることでしょう。

 

香川県といえど、わざわざ私の住処である関西から車で3時間もかけていくのである。赴いた理由は。

 

 

 最近スピッツにハマっているから

☆彡シンプルすぎる理由ですが、これが一番。ただ、人生においてスピッツと私の関係性というのは、驚くほど浅かったのです。

 

 小学生・・・合唱コンクールで「チェリー」が課題曲になり、何十回と歌わされて飽きた。

 中学生・・・毎週CDランキングをチェックしていた私は、「渚」「スカーレット」あたりがリリースされた時はレンタルして結構聞いていた。

 高校・大学・・・スピッツの「ス」の字も聞かなかった時期。

 社会人・・・世界水泳はたまに見ていた私。そのテーマソングになった「春の歌」は気に入ってレンタルなどして聞いていた。

 

 

 ―― ザッツオール。公園の子供用プールよりも浅い関係。そんな私が、スピッツを聞くようになったきっかけは二つあります。

 

まずは、私の友達の彼氏さん(ミスチル命)の存在。彼が「スピッツも好きでライブに行った。マサムネさんの声は国宝級だ。あの声は他にない」と、べた褒めしていたのを友達伝いに聞いたのです。桜井さんとマサムネさんの声は結構タイプが違うように私は思います。

にもかかわらず、桜井さんのファンがマサムネさんの声を褒めている・・・・ということは、マサムネさんの声は、タイプじゃない人の耳をも虜にしてしまうほどの、「声力」があるのではないかと、興味を持ちました。なんていうか、本当の美人や美形を見ると、タイプじゃないとしても「綺麗」とか「カッコイイ」と思うじゃないですか。そういう普遍性の高い「声の良さ」がマサムネさんにはあるんだろうなと、興味を持ったわけです。

 

ふたつめは、普段クールなお友達が、スピッツの話題になると突然饒舌になっているのを見て、「スピッツというのは恐ろしい力を持っているバンドなんだろうか」と興味をもったのです。そのお友達いわく、「マサムネさんの歌詞は実はとってもお色気たっぷり」らしい。大好きなワンオクに対しての唯一の不満点が「歌詞の色気のなさ」であるPONTA48としては、気になる点でありました。

 

で、歌詞をいろいろ勉強してみたのですが、色気という点に関してはハイレヴェルすぎてまだまだ理解できていません。「レベル」ではなく「レヴェル」とわざわざ打ってしまうほどに、レベルが高いのです。

「サンダル履きの足指に見とれた」などが色気レベルが高い歌詞らしいのだが、マニアックすぎてやはり私の変態レベルではまだまだ足りてないのだな、もっと精進せねばならぬな、などと決意させられた夏なのでした。ワンオクファンになってから、かなり鍛えられたつもりだった私の変態レベルだったのですが、なんかもうスピッツファンのお友達を目の前にすると、自分の変態レベルの低さに、恥ずかしく思う日々なのです。

 

 

さてさて、自分がまだ変態ではないことに安堵しているうちにですね(この日記、何回”変態”という単語が出てくるのだろう)、「けもの道」「夜を駆ける」「スパイダー」「猫になりたい」「ロビンソン」「僕の天使マリ」「名前をつけてやる」あたりを好んで聞くようになっていた私。そして何より明らかに上手い。デビュー30年という時点で上手いに決まっているのですが、やはり安定の演奏力のあるバンドのライブというのは行って損することなどまずありえません。というかこのバンドの場合、なぜかデビュー曲の音源を聞いてもとんでもなく上手いのですが、まあとにかくせっかくこのタイミングで「30周年記念ツアー」などという、スピッツビギナーwelcomeなツアーをしてくださっているのだから、チケットが取れたら行けばいいのではないかと思ったのです。

 

前述のお友達は「マサムネさんのことを考えるだけで胸がドキドキしてしまうほど」のスピッツ大ファン、、、というかマサムネさん大好きな方なのだが、しかしファンクラブには入っていないという、チケット獲得においては全く役立たz・・・いや、ちょっと遠慮がちなファンなのです。

ここは、あらゆる合法的な手段で何枚もの難易度の高いチケット(人気絶頂時のブリトニーとか、エミネムの最前ブロックチケットとか、エアロスミス最前列とか、B’zのホールライブとか、宇多田ヒカルとかね!)を獲得してきた、私の腕の見せ所なのです。

 

まず、日程的に香川県が一番行きやすそうだったことと、香川県の方には申し訳ないが交通の便的に関東や関西という人口過多地域から比較的行きにくいこと、野外で暑いので体力のない方は断念しそうなこと、お盆で用事のある人が多いだろうこと、などから「8月11日香川県ライブ」に狙いを定めて、チケット取り開始を決意。すでにこの時点でファンクラブ、ぴあやイープラスの先行予約も終わっており、残るは一般発売のみという、「ほぼチケット残ってないだろ」な状態から戦闘開始という、極めて絶望的な状況だったのです。

 

しかし、何ごとも諦めたら終わり。必ず、勝利することを決意し、ひたすら取れた後の状態のみを脳裏に描いて、私のたぐいまれなる妄想力を駆使しながら・・・・・・・・一般発売の日にパソコンとスマホからアクセスしまくったのです。

本当は友人の希望していた通り、指定席を狙っていくのが理想だとは思っておりました。ただ、おそらくこの規模のライブ会場で、先行販売全て終わっている状況、かつオークションでもかなり値上がりしているライブだったので、おそらく指定席の残りはほぼゼロに近いだろうなと私は予想しておりました。友人には「オッケー、指定席狙いで」と返事はしてパソコンからのアクセスは指定席でクリックしまくりました。しかし、実は、より電波の繋がりやすいスマホからは、妥協点である「芝生自由席」へアクセスしておりました。。。。。というわけで、結果的にゲットできたのは「芝生自由席」でした。・・・・・・・・もしかしてスマホから指定席狙いで行っておけば指定席が取れたかもしれませんが、チケットが取れないことを危惧した私は「芝生自由席」に逃げてしまいました。ということをここで謝らせていただきますごめんなさい

 

 

さてさて、そんなチケット取り合戦があったのが確か7月8日くらい。

無事チケットがゲットできてからは、駐車券、シャトルバスの手配、レンタカーの手配、などを私が張り切って手早く颯爽と行う・・・・・なんて奇跡もなく、全て相方におまかせし、私はボーーーーーーーーーーーーーーーーーっと一カ月待機しておりました。

 

あ、せっかくなので旅行気分で、「徳島の渦潮を見る」「香川県のうどん名店へ行く」という計画だけは立て、小旅行+スピッツライブという、素晴らしい夏旅行を胸に描いておりました。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・この時、誰が予想したであろうか、まさかあんな悲劇が起きるとは・・・・・・。

 

 

8.11(金)。

晴天。日ごろの行いがよすぎるから、やはりの晴天でありました。素晴らしい。

無事、9時半にレンタカーやさんに到着。ちょこっと私が荷物を取りに帰ったりなどということもありましたが、3時間でライブ会場にはつく計算なので、余裕のよっちゃんで出発しました。

 

・・・ええ、余裕でしたよ、、、、、ドライブ開始後30分くらいまでは。。。。。

・・・・・・・「お盆」の渋滞事情を思考回路に組み込むことを忘れていたことに、気づくまでは・・・・・・・。

 

30年以上、この日本で生きてきた人生経験は、いったいなんだったのだろうか。。。。。。

しかも、友達のカレシさんの情報によると、「朝6時に関西を出発したが、昼12時の時点で、まだ岡山に到着していない」という、平常時ならば誘拐や行方不明を危惧するほどの、大渋滞が起こっているという。

 

なんとか、せめて兵庫県を抜けたあとは、大渋滞がおさまっていることを願いながら、ノロノロと車をすすめる我々。

奇跡が―――――――――こんな時に奇跡が起こるのが、人生ってもんでしょう!!

 

こんな時に、B’zのあの歌詞を思い出すのです。(DIVE)

「できることできないことが そんなあっさりわかるの」

「なんのために生きるのなんて ばかなこと聞かないで 人生自体思いがけないこと」

 

そう、「スピッツのライブに間に合うことができない」なんて誰にもわからない。

生まれてきたこと自体が思いがけないことなんだから、そんな奇跡を潜り抜けて生まれてきたんだから、スピッツのライブに間に合うという奇跡は、起きるはず!!

 

と、信じて信じて、安全運転を心掛けつつも、昼ご飯もなしで、鳴門海峡も諦め、うどんも諦め、トイレ休憩も急いで行き、頑張って車をすすめました。

すると、、、、、、、、、、、奇跡がーーーーーーーー!!!

 

 

おきなかったーーーーーーーーーーーーーorz

(;´д`) 

 

ぜんぜん奇跡おきないーーーーーーーーーーーー( ;∀;)

 

願えば叶うなんて ウソだったんだね・・・・・・先生!!!

先生が教えてくれた「早起きは三文の得」っていうことわざこそが、真の理だったんだね・・・・!!

もっと早く起きればよかったよ・・・・・!!!

 

せちがらいよ・・・・・・・・・・・・おきないよ奇跡が・・・・・・・・・・・・・

 

普通に、17時30分ライブ開始なのに、17時20分にシャトルバス乗り場に到着したよ・・・・・・・・。

もう、スピッツはきっと今頃スタンバイしているよ・・・・・・・・・・・。

あせって泣きそうな私、、、、、、、、、と対照的にあくまでもクールな相方さん「もう帰るか」・・・・・・・っておいおいーーーーーーーーーーーー!!!香川県まで来てスピッツを聞かずに帰れませんよ!!!

一曲だけでも聞いて帰りたい・・・・・・・・・・・!!

 

ま、結局、遅れてきた人は結構いたので、本来17時までだったシャトルバスも発車していただけて、香川県の景色を楽しみながらのんびり乗車し、無事にテアトロンという会場についたのでした。

 

 

初!スピッツライブ!!

 

まずはグッズ販売。急いで「名前をつけてやるタオル」と「ビッグTシャツ」を購入。

「名前をつけてやる」が好きなお友達も、もちろんこのタオルをご購入されていたのだが、謎すぎたのが「今日は使わずに、家に大切に保管する」という独自のスタイル。前々からかなりの不思議ちゃんだと思ってたが、この時ほどこの子のことを不思議ちゃんだと感じた瞬間はなかった。

まあ、しゃあない。スピッツ自体、いつまでも年をとらないような、不思議すぎるバンドなのだ。そのバンドのスーパーファンも、そりゃあ不思議ちゃんに決まっている。

なんたってファンになって10年、いまだにファンクラブに入ってないにも関わらず、「マサムネ」という単語を聞くだけで体温が推定3度ほど上昇するほどに、スピッツを愛している子なのだ。

やはり不思議な人が集まるライブ、それがスピッツライブ。

 

このライブ会場で一番の常識人であろう私は、颯爽とトイレットでビッグTシャツに着替える。

・・・・・・・・・その間にも、聞こえてくる「君が想い出になる前に」と「チェリー」!!!!

 

来たよーーーーーーーー!!ライブきたよーー!!

急いで着替えないといけないのに、手が止まってしまうほどに求心力のある、透き通るヴォーーーーーカル・・・・・・・・・・・・惚れ惚れして思わずトイレに骨をうずめてしまいそうになる・・・・・・いかん!!ダメだ!!!骨をうずめる前に早く芝生席に行かなければならないし、せめて埋めるならトイレじゃなく芝生がいい!!!

 

というわけで、急いで芝生自由席(L)に向かった。

 

 

長かったが、ようやくここからがライブ感想なのであります。

 

 

8.チェリー

「チェリー」を初めて聞いてから、はや20年・・・・・・・・・・・・。今になって生で聞くとは思ってなかったが、生で聞くと格別でした・・・・。が、結局なんか物足りなさを感じたのはやはり私が歌詞を理解できてないからだと思う。なんで「チェリー」というタイトルなのか・・・・・・・・様々な解釈があるようですが、私のさらっとした印象だと、チェリーは甘酸っぱいフルーツですので、初恋の別れの時の、甘酸っぱい思い出を歌っている歌なのかなとか思うのですが、、、それにしてはかなり明るめの曲調だし、もっと複雑な歌詞なのかなとか考えてるのですが、、、、、、、まぁこれを理解するのはもっと聞きこまないといけないですね。

そう!!曲数が多すぎて、(何百曲もありますよね?)どれを聞きこめばいいかわからんーー!!という、ベテランバンドリスナーあるあるなんですよ。

 

 

 

9.スターゲイザー

よかったなあーーーーーーー。あの、広大な夕焼け空を見ながらの「とおく~~~とおく~~~」と響き渡るマサムネさんの声・・・・・・・。あの会場で聞けたからこその感動でした。

「明日君がいなきゃ困る困る」っていい歌詞だなあ。なんかいちいち先のことに言及してなくて、目の前のことだけ述べてるのが、共感できます。

「明かされ↑ていく秘密~~~↑」で、天空にまで昇ってしまいそうだったマサムネさんが印象的でした。

 

 

10.惑星のかけら

これはギターがカッコいい!!!ギターのうねり方がエロかっこいい。歌詞がぶっ飛ぶほどの変態。これぞロック中のロック!!!Cメロの「お~~~お~~おおお~」のあたりのメロディとかも好きです。「骨の髄まで愛してよ」って歌詞は素敵すぎます。素敵すぎるのだが、現実的には骨の髄には触れないところが難点です。確かに好きな人の骨を触ってみたい欲望はあるにあるが、それは相手の死を意味する??ので矛盾してるなああ~~~でも気持ちはわかる。

 

 

11.メモリーズ・カスタム

これよかったなあ。サビ最初のキーボードのポップさと、「とんでゆけたなら~~」のロック感の混ざり方が良い。Cメロの吹っ切れたボーカルが「蝶」ぽくて素敵です。ノリノリで聞けて楽しい曲。芝生席が思ったよりも斜めで(笑)、あまり暴れられませんでしたが、楽しく聞けました。

この二曲連続とか聞いただけで、「スピッツ=大人しい」なんて全くの偽情報だなって思いました。まあ、あえて彼らがシングルでリリースする曲を、一般受けしそうな曲にしていたんだと思いますけど。全然、これはアルバム曲のほうが100000倍ハマっちゃうバンドです。

 

 

12.エスカルゴ

これも、ギターの「ダダダダダ」って音の後に拳をあげやすく、ノリがよい。・・・・・・・・・というか、突っ込みたいことそのいち。・・・・・「30周年記念ライブ」として、直前にシングルコレクションをリリースしているわりに・・・・・・・・・・・・シングル曲よりもライブ定番曲ばっかり演奏してませんか!?!?そんな、初心者に優しくないスピッツ・・・・・

・・・・・・・・・いいですねーーーーーーー!!!!そのぶっ飛びぶりは、大好きです!!初心者を「シングルコレクション」で釣っておいて、ライブでは ロックな曲をガンガン降ってくる・・・・・・いいじゃないですかSっぷりが!!! と、ドMの私は思うのです。

 

 

13.ロビンソン

このあたりで、夕暮れの色合いがとんでもなく綺麗なことに気付きました。淡いピンクの空と、水色の海面が混ざりあって、白い雲がかすかにあって、、、、、本当に綺麗で、素晴らしいロケーションでライブを開いてくれたことに感謝しました。寝転んで、その空を眺めながらスピッツの音楽を聴くという、贅沢すぎる時間を過ごせて大満足でした。

さて、ロビンソンのイントロが聞こえると、大歓声。確かに大ヒット曲で、お茶の間に浸透している曲ですが・・・・・・・この曲の良さは、そういうポップさだけじゃないなーと思いました。リリース後何十年も経ってるのにも関わらずの非の打ちどころのない完成度。「魔法」とか「国」とか「宇宙」とか、ちょっとファンタジックな歌詞と、幻想的なアレンジの組み合わせが、この楽曲を唯一無二のものにしていると思います。この曲のギターをコピーした人は数多いでしょうねえ~~。おしゃれだからとか、カッコイイからとか、綺麗だからとか、そういう理由付けもいらないほど、考える前にコピーしたくなるような良さがあるギターだなと思います。宇宙から降ってきた電磁波みたいなギターです。キーボードも本当に素敵で。。。。。。。さらにすごかったのは、CDの完成度があまりにも高いにも関わらず、ライブではさらに夜景に溶け込むような自然と調和した完成度を見せてこられたこと。ワンオクの渚園でも思いましたが、力のあるバンドは空・海・大地のエネルギーすべてを自身の演奏と一体化させてしまうんだなーと感じました。

 

 

14.猫になりたい

これも素晴らしかった。歌詞が素敵なのはもちろん前から知ってたつもりなんですけど、あの芝生で「猫になりたい~~~きみの腕の中~~~」って聞くと、私もあの場で猫になりたいなと思いました。あと、「消えないように傷つけてあげるよ」って歌詞が好きですね。 神僕の歌詞にもあるんですけど、「傷つけないように爪を切ったら 君をひっかくのが愛か」とかB‘zの「きっと純愛というのは相手をめちゃくちゃにしてやりたくなる気持ちだろうな」とかと共通してると思うんですが、傷つけることで表現したくなる愛情もありますよね。

 

 

 

 

☆彡☆彡つづく☆彡☆彡