『鋼の錬金術師』実写映画感想
マイ・バイブル ハガレン
鋼の錬金術師の実写化というすごい試みが発表されて一年以上たちました。
原作が華麗なる終わりを告げたのが、たしか2010年6月。
泣きましたよねえ・・・・・・泣きましたよ、、、、、毎号毎号ガンガンを買うたびに、あと数冊で終わるのか最終回までカウントダウンしました。伝説の漫画、、、、、、というより、、、、書物、、、、、、、、文句なく人生で一番好きな書物です。
私の頭の中にはあのキャラクターたちが今も生き、走り回っているのです。
というか最終回後の話も勝手に脳内で繰り広げられています。
本当に、あれほど魅了された、そして今もなお魅了し続けてくれる作品はないでしょう。
さて、そんなハガレンの実写化。
反対はしていません。
原作者の荒川先生がおっしゃってたように、別物と思って見ましたから。
しかし、完全に別物とは思えなかった。良い意味で。
完全に漫画通りの話でもないし、「そこでエドはそんな行動はしないだろう」「ラストは最後にそんなこと言うキャラじゃないでしょう」などちょっと突っ込むところとかはありましたけど、でも見た時は「エドやアル、ウィンリィがもしこの世にいるとしたら、ああいう感じなんだろうな」と思いました。そこに、ただただ感動しましたね・・・・・・錬成術も、あんな感じなんだろうなって。
監督がCGクリエイターらしくて、CGがとても良かったです。
オープニングのタイトル文字が、すっごい場所で入ってきてびっくりしましたが。あ、そこでいれるのか?って。でも暗くって、よかったです。さすが、ダークファンタジーですからね、この漫画。
少年時代のエドとアルの浅はかさは、実写のほうがわかりやすかったです。
漫画だと、なんか謎のチカラで、なんだかんだ頑張ったら子供でも錬金術はできるんじゃないかと思って読んでしまう。
でも、実写だと、いやいや、あんな小さい子供が錬金術なんて勉強できないだろう、、、、しかし、やってしまった、、、、大人がついていないことの怖さが画面を通してわかりました。
最初は、怖がるアルの意見を聞かずに錬成してしまったエドが悪いじゃんと思ったけど、よくよく考えると、子供の手の届くところにあんなに大量の本をおいて行方不明になった、ホーエンハイムが絶対に悪いと思うようになりました。
まあ、そういう展開になっていかないと、最終的に「お父様」一群に負けてしまってたのだから、結果的にはオーケイだったのでしょうけどね。
山田君のエドは良かった!
エドという主人公は、主人公にしては異常なくらいに女子人気の高いキャラクターなので、なかなか納得していないファンの方も多いことでしょう。しかしながら、現存する日本人俳優では、どう考えても山田君が最適だったと思います。
もちろん、もっと西洋っぽい顔立ちの俳優さんはいたことでしょう。
もちろん、もっと若い俳優さんはいたことでしょう。
より運動神経のよい俳優さんはいたことでしょう。
山田君の演技も素晴らしかったが、もっと演技が上手い俳優さんもいたことでしょう。
しかし、西洋っぽい顔立ちで、そこそこ若くて、背丈も小柄めで、運動神経も良くて、演技もよい、何より固定客を映画館に呼び込める、という俳優は山田くん以外には思いつきません。
彼は金田一少年とかで見てたけど、コミカルな演技はすごい上手。ということは知ってたが、今回特によかったのが、「足をもっていかれて、そのあとにアルの魂だけでも鎧に定着させようと、命がけで錬成する」ところ。感動シーンは少なめの映画ですが、あの演技は非常にぐっときました。
ナミヤ雑貨屋の映画も見ましたが、演技が全然違ってすばらしかったです。
ジャニーズは他にも売れてる俳優さんがたはいますが、山田君の顔立ちだとこういうファンタジー系もできるのが強みですね。
主人公の演技力だけで、だいぶもってたんじゃないかと思います。
脚本はいまいちなところもありましたが、演技が良い人が多かった。
「ラスト」の松雪ねえさんは完璧。もはや松雪姉さんをモデルにして漫画を描いたのさと言われても違和感なし。
本郷くんもよかったですねえ。ご本人の性格もちょっとエンヴィーぽいとこあるぽいし、ぴったり。
大泉さんwwww もう、しゃべった瞬間のトーンが、ご本人の陽気な感じと全然違ってびっくりしました。ボソボソしてて、、、卑屈な感じも出てる。すんばらしい演技でした。
ウィンリィの本田翼ちゃんも良かったですよ!!ウィンリィぽさがすごく出てました。この方も西洋ぽい顔立ちだからウィンリィ役はあうし、さっぱりした顔立ちと声なので、よくヒロインにありがちな、キンキンとしたうるささがなくて良かったです。
それと、佐藤隆太さんねwww この方も、モデルにして漫画にしましたといって差し支えないレベルでヒューズに似てるwwww 「ともだちだろ」という時の崩れない笑顔が良い!!これなら、普通の男の子より疑り深いエドでも、信用しますね。
ただ。ただ。
「これだから原作ファンは(怒)」と言われそうですが、ひとことだけ、、、、どうしても、、、、ええ、、、、、、。
大佐は・・・・違うでしょう・・・・・・・・・・・・
いや、百歩、百歩譲って、、、、、、、まだ、アジア人ぽいところは似ているとしましょう。。。。。。。。。。
リザたん・・・・・・・・・絶対・・・・・あの女優さんは、ランファンでしょう。。。。。。。。
いや、演技は良かったですよ、一歩さがって常にマスタングをささえる、余計なことはしゃべらない鷹の目、という演技はよかったです。
華奢すぎて軍人ぽく見えないという点も、これはもう女優さんだから仕方ないとしましょう。
しかし、、、、、、、、あのお顔立ちは、リザたんよりもランファンにピッタリなんです。。。。。
ビジュアルだけだと、香里菜さんがいいなーってずっと思ってたんです。綺麗で西洋っぽい顔立ちなんだけど、ほっぺたとかは可愛らしくて、リザちゃんのちょっと幼い部分が似てる気がしたんです。
そう、、、、、、、、私の、リザたんへの愛は深すぎて、たぶん誰が演じられても私はきっと文句を言っていましたね・・・・・・・・ええ、ごめんなさい。全漫画の中で一番好きなキャラであるリザ・ホークアイ中尉と、彼女と共に生きてきたマスタングだけは、「あ!マスタングとリザちゃんだ!」などと感動することもできずに、ただただ右目からいれて左目から流すという、大変失礼な見方で見てしまいました。
ところで今思い出したけど、意外とアームストロング少尉が出てこなかったなあ。
マルコーさんとか出てきたのに。
エンディングがすっごい詰め込んでたというか、無理やり終わらせた感がしたのだがあれでよかったのだろうか?
どうしても、映画という性質上、「ヒットしたら次回作が作れるが、しなかったら作れないので、どっちでもよいような終わらせ方をする」という制約があるので、あんな終わり方になってしまったんですかね。
そして、映画館での入り(三分の一くらい)と、ヤフー映画欄での低評価っぷり(2.2点)を見るにあたり、確実に次回作はないだろうなと思いました。
2.2点の映画なんて珍しい部類です・・・・・・・・
しかし、2.2点とは思えないくらい、私は楽しめました。
あのヨーロッパロケの景色の綺麗さだけでも、見る価値はあります。
そして、エドがいるーーーーーていう感動を味わえて、よかったです。
あと、やっぱりまた、アニメを見たり漫画を読んで、もう一度この名作を味わいたいと思いました。
見るたびに新たな発見のあるアニメ・漫画です。
セリフとかもね、、、、、、、、一言一言が深いんです。コマ割りも、計算されつくされてるんです。
リン・・・・・ランファン・・・メイ・・・・・・シャオメイ・・・・・スカー・・・・オリヴィア・・・・イズミ先生・・・・・グリード・・・・・・プライド・・・・・大総統・・・・ヨキ・・・・キンブリー・・・・・・ハボック・・・・・・
そして、、、、、、、、ホーエンハイム・・・・・・まだまだまだまだ出てない、魅力的なキャラクターが山ほどいます。。。。。。きっと無理だろうけど、続編は見てみたいです。
特典の原作漫画はもちろんゲットしました。
えーっと、外伝が出たのが2011年だったはずだから、、、、、、6年ぶりにハガレンを描かれたんですかね・・・?
久しぶりのハガレン原作ですよーーーーーーーー(TT)
牛先生も、懐かしいのか、いつもよりセリフが多め!コマも小さめ!!
いいでしょう、、、、、、いいでしょう、、、、、、、、、、牛先生、、、、、、、、ハガレン、、、、また描きたくなったでしょう・・・・・・・ええ、あの感動の最終回、、、、、、、、、の続きから描いてくださいよーーーーーーー!!!もちろんあれはあれで最高の最終回ですが、牛先生なら 間違いなく、絶対に素晴らしい続編を執筆なさる!!!もう、、、、、それは確実!!!!
だから、リンが皇帝になったあたりから、またエドとアルの冒険を描いてくださいーーー(TT)
全然、ネタはあるはずですよおおおおおおおおお