オーヴァル | おっさんでスカラ7
特段 何か用があった訳ではないけれど
久しぶりに あのトンネルの向こうへ
IDカードのグリーンランプで門は開き
アスファルトのオーヴァルの中へと進む
かつて幾度も足を運んだ場所
設計図面のバーチャルがリアルに替わる処
工業製品はまるで生き物
起こる現象全てには 必ず理由があり
しかも其れは いつも同じだとは限らない
高い安いの世界に身を置くと忘れてしまう
対価ではなく そのものの価値と意義
本当は職人になりたかったのかな…
我が心 我知りて
空は晴れ 吹く風は強く冷たい
一番外側の高速車線を乾いた排気音が
直線から傾斜45度のコーナーバンクへと
吸い込まれて往った


