悪魔の涙 | not simple.

not simple.

あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

悪魔の涙 (文春文庫)/ジェフリー ディーヴァー
¥890
Amazon.co.jp

ボーンコレクターにはまって以来、ジェフリー・ディーヴァー祭りを途切れ途切れに開催中です。
20世紀最後の日に起こった無差別殺人事件。
ところが犯人と思われる男がトラックに引かれてしまい、残ったのは凶器とされる実行犯だけ。
そして犯行は4時間ごとに自動的に行われる仕組み。。。

こういう序盤から、いったいこれどうなっちゃうの?的な気持ちにさせられます。
しかも犯人逮捕のために借り出されたのは子供たちの健やかさを生きる糧にしている文章研究家。
事件が起こる前日に、別れた妻が乗り込んできて子供たちの擁護権を再び主張し始めたものだから、主人公としてはこの事件にかかわっていることがばれたら一環の終わりです。
(危険な仕事についてると裁判で非常に不利)

犯人とのやり取りよりも、こっちのほうが結構はらはらしました。
ジェットコースターのような・・・でも長編はハッピーエンドを信条としているというディーヴァーですから安心して彼のマジックに身をゆだねることができます。