漫画のあらすじの一部と、
わたし個人が知り得た、
歴史の解釈や
個人的な価値観が
混ざっているので
史実とは違う可能性もあり、

拙い文才で紡いだ
物語として読んで頂ければ
と思います。



つづき






一万年以上続いた、


縄文時代。


人々の亡き骸に、

争いの痕跡が

殆ど見つからなかった時代。



私たちの肉体の記憶の中には、


争いがなく、

喜びと感謝に満ち溢れ、


一万年以上続いた平和な時代に

培われた記憶が


遺伝子情報に

組み込まれているという。



一方で、裏切りという

種から育った芽は、



疑うことを知らなかった

肉体の記憶に、

様々な新しい情報を記録していく。



裏切りによって

理不尽に命を奪われた経験は、



それまで繋がりを感じていた

人々の心を分断させた。



自分の身を、守るために、

疑念が生まれた。




疑いの心が、大きくなるにつれ、

憎しみが生まれた。




憎しみの心が大きくなるにつれ、

感謝を忘れていった。




感謝を忘れる事によって、

傲慢が生まれた。




傲慢が大きくなるにつれ、

視界が狭くなっていった。




周りが見えなくなると、

不安が生まれた。




不安が大きくなるにつれて、

恐れが生まれた。



恐れが大きくなると、

恐れた事態を招いていった。







争いがなく、

喜びと感謝に満ち溢れ、



一万年以上続いた平和な記憶に、



弥生時代から始まった

稲作に適した土地や、水、

資源の奪い合い、



裏切りによって生まれた、

争いの記憶が



上書きされて行く。






それから約2000年余、

争いの記憶は


現在も、更新され続けている。




一万年以上続いた平和な記憶と、

二千年余続く、争いの記憶の

両方を肉体に宿す日本人。




不安が大きく育ち、

恐れを抱き、



大きくなった恐れを、

創造することによって


恐れた事態を招いた後は、





何が生まれるのだろう。




ひとりひとりが、

二千年余りかけて武装した

鎧や、仮面を 今、外そう、と

しているのではないか、と感じる。




歩く歩幅も、

その場所も、道のりも、

ひとりひとり違うから、



そのタイミングは

同じではない。



ひとりひとり、

役割が違うから、


同じでなくて良い。


喜びも、慈しみも、


怒りも、悲しみも、


妬み、嫉みも、


恐怖も、嫌悪も。



生きるために必要な

大切な感覚。




知らなかった事を知り、




その全てを抱き、




新しい時代をむかえる

転換期の最中にある私たち。




ひとりひとり

役割が違う中で




ひとりひとりが

向かいたい方向へ、



それぞれが、約束通りに、

向かっているのだろう、と



思えてならないから、



それぞれが、

それぞれの道を

歩んでいく中で、



わたしは

自分が向かいたい方向へ

身を任せ、


成り行きを、受け入れたい、

と思っているのです。






これは、

わたしが知り得た

書籍や漫画、動画などの

歴史の解釈から、



その、「こころの変化」に

思いを馳せて、

綴らせていただきました。




個人的な価値観であり、

共通する思いはあっても

全く同じものはなく、



これが正しいとも、

間違っている、とも

思っていません。



全く違う価値観を

お待ちの方もいらっしゃると

思います。




それぞれ、

ひとつひとつ、

違うから、いいのだと

思います。




『私と小鳥と鈴と』

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

金子みすゞさんの唄より。




拙い文章を、

最後までお読みくださったお方。


ありがとうございます!


ただただ、感謝です。


ありがとうございましたクローバー