徐福公園 (新宮市徐福) | 手当次第

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気になる所にいってみる

潮岬への一泊ツーリング、夕方に新宮駅近くの宿に到着し、まだ明るいので辺りを散策してみた。

 

詳しい地図で見る

 

その中で、明らかに周囲の景観から浮いてる派手な建物を発見。

 

中華街入口みたいなこの場所の正体は、秦の時代に中国から不老長寿の霊薬を求めて東の島へ旅立ったと伝えられる徐福の墓を記念した徐福公園なのでした。

 

しかし考えてみたら中国も時代によって文化が様々違うはずで、このいわゆる「中華風」の意匠が徐福の墓として考証的に正しいのかはよくわからない。

 

門前の狛犬というか中国だから獅子像。

 

向かって右が玉を持ち、左が子を持つのは日本の狛犬と似ていますが、細かく見るといろいろ違って面白い。

左右とも口を開けていたり、左には子が二匹いて玉もあったり、一般的に雄とされる右側にはちゃんとチン〇ンがあったり。

 

こういった違いがこの獅子の個性なのか中国では標準的なものなのかはわからない。

 

口にくわえている玉は自由に動くようになっているのも面白い。

 

ボトルシップ風というかラムネのビー玉というか。

製作年、作者は不明ですが平成6年に現在の形に公園が整備されたときに同時に設置されたのかな。

 

公園全景。

 

直前まで子供がたくさんいたので新宮ではそんなに徐福がリスペクトされてんのかと思ったら『ポケモンGO』だった。

 

徐福像と不老の池。

 

池には徐福と共にやってきた七人の重臣がそれぞれ備えていた徳を刻んだ石碑が建ち、傍らには徐福が求めた不老長寿の霊薬だったともいわれる天台烏薬の木が植えられています。

 

新宮徐福協会』のHPによると池の鯉も重臣にちなんで7匹いるとか。

 

中央の徐福の墓碑正面。

 

こちらの獅子も特徴は先ほどのものと同じ。

 

正面が徐福の墓、右が7人の重臣を祀ったといわれる塚を記念した碑。

 

説明板。

 

Wikipediaによると徐福にまつわる伝説は朝鮮半島を含めて各地にあり、新宮から北へ25㎞ほどの三重県熊野市波田須町に到着したともいいそちらには徐福ノ宮という神社があるそうです。

私が聞いたことあるのは富士山を蓬莱山として移り住んだバージョンだったかな。

 

各地に伝説があるといっても「墓として存在するのは全国でここだけ」とのことで、記事のタイトルに書いたようにこの公園の住所も徐福、地図では隣に蓬莱の地名も見えてなかなか気合が入っています(?)

 

まぁ何しろ秦の時代は二千年以上前なので証明することは難しいでしょうが、何があったのかいろいろ想像すると面白いですね。