10年前に公開された「あん」
何年か前にも観たけど、huluで見つけたのまた観ました

樹木希林さんと永瀬正敏さんが主演してます
永瀬さん演じる、暗い過去を背負ったどら焼き屋
樹木さん演じる、ハンセン病を患い療養施設で暮らす高齢の女性
どら焼き屋で樹木さんが働くことから物語は始まります
ハンセン病をメインに視点を当てた映画ではなく、「大多数が暮らしている普通の生活」からはじかれてしまった(自分ではどうにもできない、望んだわけではない)そんな人々の日々の映画だと感じた
一度はじかれるとなかなか「大多数」の中に戻るのは難しい
それでも前を向いて、声を出して、少しずつ進んでいけるラストシーンだった
とにかく二人の演技が凄い!
感情を抑えた静の演技
特に樹木希林さんの演技は引き込まれた
もう店には来られない、と理解したような白衣を脱いで帰るシーン
台布巾でいろんなところを拭くシーンは
認知症の母が気まずくなったり、所在無げの時によくやってて・・
なんか泣けてきた
調べてみたら、ハンセン病は完治する病気で、感染力・発症力ともにとても弱く、普通の生活を送っている人はまず恐れることは無い病気
現在の日本での発症はまれだそう
それでも昔から差別され隔離施設から出られず、優生保護法の対象にもなってしまう
(この辺りは私も本を読んだだけなので、正しい伝え方ができません)
ハンセン病患者役の市原悦子さん(この方の演技も凄い)の台詞で「死んでも墓に入れないから木を植えるの」とあったけど、差別の対象だったので亡くなっても実家には戻れないんだ・・って
本人はもちろんの事、親も兄弟も辛い時代だったんだな
映画自体は難しいところは無くて、小豆を煮るシーンやどら焼きを作るシーンは「美味しそ~~」となります
あと、桜や月夜、雑木林など風景もきれいで見どころ
心がほっこりするタイプの映画ではないけど、観て欲しい作品です