ピーターという名前でいちばん印象に残っているのは、刑事コロンボを演じ、あとのほうでは監督も務めたピーター・フォークですね。日本では小池朝雄さんの吹き替えがハマり、広く視聴者の印象に残りました。原語版でピーター・フォークの声を聞くとだみ声で、同じ声質の声優だったらば、人気の度合いが違っていたことでしょう

ところで、日本語では基本的に各国の発音に近いように名前を呼んだり書いたりします。なので、元をたどればピーターなんだけど、気づいてないなんてことがありそう

たとえば
 ・旧約聖書に登場するペテロ。そもそも、英語のピーターは、この聖人の名前から取ったわけです。英語訳の聖書で、ペテロピーターと表されています
 ・アルプスの少女ハイジに出てくる少年ペーター。つづりは英語と同じで、まさにそのもの。発音がドイツ語式なだけです
 ロシアにサンクトペテルブルクという街があり、ロシア語でも発音通りに表記されますが、言葉自体はドイツ語。ドイツ語のペーターをロシア語式に発音すると、ペテルになるだけの話
ちなみに、この街を英語では
Saint Petersburg
と呼びますよ
 ・世界史で習うロシアの皇帝・ピョートル。これも、ピーターです

正しい発音は、大事。ただ、それに加えて言葉の根源まで知ると、知識が広がりますね