ここからさらに北にある山村に住む仙人であり、登山家、作家、彫刻家でもある
マウロ・コローナ氏の講演会へ知り合いに誘われて昨日行ってきました。彼は
年間通してこの格好↓で通していることでも知られ、少し前までは無名の変人
でしたが、ここ数年で全国的に認められるようになり、テレビの対談番組や本の
見本市などで講演することも多いようです。
 
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本人と会うのは初めてでしたが、一緒に行った知り合いが彼の古い友人であることもあり、
講演会前に彼に私を紹介してくれたのでした。さらっとあいさつしただけで、私がこの辺の
方言で話していることを察知するあたりは、見かけどおり(?)野生動物的な勘が鋭い人で
あることを物語っていました。
 
講演会そのものはオーガナイザー側の力不足が否めない内容でしたが、彼の話は聴く人を
引き付ける力があることを肌で感じました。一番共感したのは、去年の6月世界遺産に登録
されたドロミーティについての発言。指定地域が数県にまたがっているため、各県が本部を
地元に誘致しようと躍起になる一方、自然保護に反する大型トラックの往来は黙認という
本末転倒の浅はかさを嘆く彼に、会場からも大きな拍手が沸きあがっていました。
 
マウロ・コローナ氏は想像していたとおりの人物で期待を裏切ることはなかったのですが、
私がそれ以上に感動したのは、会場である農園レストランの庭の真ん中に踏ん張っていた
このクワの古木でした。もう何年も前から枯れてしまっているのでしょうが、ずっとこの場所で
人々の喜怒哀楽を見守ってきたであろうしなやかな立ち姿に心を打たれました。
 
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