


サン・ジュスト聖堂へ。入口正面の美しいバラ窓に誘われて中に入ると
2つの教会を統合したということがよくわかります。5つあるクーポラの
中央のそれのモザイク画だけが19世紀に加えられた新しいものだからです。
そのすぐ左にあるのがこの大天使ミカエルとガブリエルに守られた聖母の
モザイク画で、12世紀に制作されたものです。50セントを募金箱へ入れると
約1分間だけ照明がつく仕組みになっていたので、コインを入れて急いで
撮影しました。その後ほかの人がまたコインを入れてくれたので、その時に
じっくり自分の目で鑑賞しました。洗礼堂への通路入り口にあるカルパッチョ
作の聖母画を堪能してから鐘楼へも登り、ナポレオンの置き土産の大砲を
鋳造しなおして作った鐘も見物して全ての見学を終えました。
その聖堂は町の中心から少しだけ高台にあるのですが、帰りは下り坂なので
大好きな故・須賀敦子さんの本のタイトルにもなっている「トリエステの坂道」を
そぞろ歩いて町へ戻りました。お昼はシーフード専門店で地元料理を食べて
大満足。特にバカラ・マンテカートという干しだらのペーストは生クリーム
などの余計な材料を一切加えず、素材の味を引き立たせたクオリティの高い
美味しさでした。
午後は路面電車に乗って近郊のオピチーナという町へ。町そのものよりも
トリエステを一望できる公園からの夜景は大晦日の夜という設定もあって、
印象深い美しさでした。それとこのアンティックな路面電車! 途中の傾斜が
きつい部分だけケーブルカーに変身して、そのあとまた路面電車に戻って
終点という、初めて見るパターンでした。
人がごちゃごちゃしている所が彼も私も苦手なので、町の中心のイタリア統一
広場へは行かず(マイナス2度の寒さにも閉口し)、B&Bに帰って簡単な夕食を
済ませ、トランプをしながら12時を待ちました。そしていよいよ年が明け、
自宅から持ってきたスプマンテで乾杯し、2009年がいいこといっぱいである
ことを祈りました。Buon anno a tutti!!