

迷飛行があります。今回も夕暮れ時にテルミニ駅前で目撃しました。
いろいろなかたちになってのパフォーマンスはしばし立ち止まって
見入ってしまう不思議さで、空に向かってカメラを構える人が沢山いました。
2日間にわたってローマの中心部を歩き回り、いくつもの教会を見ましたが、
一番印象に残ったのはやはり今回ぜひ見ようと思って行ったサン・ルイジ・
デイ・フランチェーズィ教会です。ナヴォーナ広場近くにあり現在のところ
外壁の改装工事のため入口全面が幕で覆われていますが、内部は問題なく
見学できました。どうしてこの教会が見たかったかというと、尊敬して
止まない作家の故・須賀敦子さんが書いた「トリエステの坂道」という本の
中にでてくるからです。教会内にあるイタリア人の画家カラバッジョの
「マッテオの召出し」という須賀さんの心を動かした絵画を、私も自分の目で
見たかったのです。
キリストが税金徴収人のマッテオをキリスト教の道へいざなうシーンを描いた
その絵は、教会の暗く奥まったところにある上、見学する人もとても多くて
あまりゆっくり見ることができませんでした。確かに意外性のある絵でした。
帰宅後インターネットで調べてみて驚いたのは、須賀さんが見た当時に絵の
中でマッテオとされていた人物が近年の解釈ではそうではなく、彼女が直感的に
カラバッジョ自身だと思った人物がマッテオであるとなっていたことでした。