さて、家庭環境では夜尿症の対策は着々と進めていた。
そして、残る問題、学校の先生への報告である。
どのタイミングで伝えるのか?
息子は、支援級に通っていた。
私たちが住んでいる地域では、支援級独自の連絡帳が存在した。
これは、小学校、中学校ともに共通の連絡帳で、家庭からの連絡を書くところ、
担任からの学校生活の様子を記載する欄などが設けられていて
家庭との連携を密に取れるようにと導入されているものだった。
とは言え、そこに文字として残してしまうことに私は躊躇っていた。
発達障害とはいえ、年相応の恥ずかしさは絶対にあるだろうし、それを先生との連絡ツールとはいえ、文字に残して書くことは、本人のプライドを傷つけるのではないかと思ったからだ。
どうやって伝えれば良いのか悩んでいたら、学校側から面談の連絡がきたのだ。
宿泊行事に伴って、先生との保護者で面談を行い、当日児童がパニックにならないように学校側でもサポートできるところは、しっかりとするための面談だった。
面談では、担任の先生以外に支援級から引率してくれる先生も交えての面談になった。
そこで、つに息子の夜尿症のことをカミングアウトした。
先生たちは、その事実を笑うことなく、
「ツー(息子のあだ名)がちゃんと楽しめるように対策を考えましょう。それに、ツーだけじゃないんですよ。夜尿症で悩んでる子。通常級に通ってる子でも、毎年数人は、これで悩んでますから。」
「むしろ、こんなことよりも時間通りに行動できるかが心配です。
5年生の宿泊行事が、これからの学校生活で行われうる宿泊行事の中でわざと一番きつく設定されているんです。」
と。
5年生の宿泊行事のスケジュールはびっくりするようなスケジュールなのだ。
朝:ウォーキング、昼:登山、夜:ナイトウォーキング
と、1泊2日の行程に、ここまで詰めるか!というくらい歩き回るのだ。
(息子はこの宿泊行事がきっかけかはわからなが、その後、疲労骨折をしていたことが判明した。)
これだけ体を動かすので疲れすぎて、対策を怠らないか、、、それが先生としては心配だとのこと。
確かに、疲れて、何も考えられなくて、忘れることは、、、息子にはよくあることだなーと思い、先生とは様々な場合を想定した対策を考えていった。