PONSAK DAILY REPORT

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自分用メモ

【疑問】帯状疱疹ワクチンには、4種類のリン酸塩が含まれています。リン酸塩を筋肉注射で接種すると、体内で有毒に働くメカニズムを教えてください。

 

 

 

リン酸塩(リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウムなど)は、リン(リン酸イオン:PO₄³⁻)の供給源であり、本来は人体に必須の栄養素です。骨や歯、ATP(エネルギー)、DNA・RNA、細胞膜などを作るために欠かせません。

そのため、通常の量であれば「毒」ではありません。 しかし、過剰に摂取した場合や腎機能が低下している人では、有害な作用が現れることがあります。

1. 血液中のリン濃度が上昇する(高リン血症)

食品添加物のリン酸塩は吸収率が非常に高く、

  • 自然食品中のリン:約40~60%吸収

  • 食品添加物のリン酸塩:約90~100%吸収

されると考えられています。

リンが大量に吸収されると、血液中のリン濃度が高くなります。


2. カルシウムと結合してしまう

血液中では

リン+カルシウム

リン酸カルシウム

ができます。

その結果

  • 血液中のカルシウム濃度が下がる

  • 副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌される

ようになります。


3. 副甲状腺ホルモンが骨からカルシウムを取り出す

カルシウム濃度を元に戻すため

PTHが

  • 骨を溶かす(骨吸収)

  • カルシウムを血液へ放出

します。

これが長期間続くと

  • 骨密度低下

  • 骨粗しょう症

  • 骨折リスク上昇

につながる可能性があります。


4. 血管などにリン酸カルシウムが沈着する

リンとカルシウムが多すぎると

リン酸カルシウム結晶

  • 血管

  • 心臓弁

  • 腎臓

  • 軟部組織

に沈着することがあります。

これを

異所性石灰化

と呼びます。

特に

  • 腎不全

  • 人工透析患者

では大きな問題になります。


5. 血管平滑筋細胞が骨のように変化する

近年もっとも注目されているのがこの作用です。

リン濃度が高い状態が続くと

血管平滑筋細胞が

「骨芽細胞(骨を作る細胞)」のような性質

へ変化します。

すると

  • コラーゲン

  • 骨基質タンパク

  • リン酸カルシウム

を作り始め、

血管そのものが硬くなります。

これを

血管石灰化

といいます。

結果として

  • 動脈硬化

  • 高血圧

  • 心筋梗塞

  • 脳梗塞

のリスク上昇につながる可能性があります。


6. FGF23が大量に分泌される

リンが増えると

骨から

FGF23(線維芽細胞増殖因子23)

が分泌されます。

FGF23は

  • 腎臓からリンを捨てる

  • 活性型ビタミンDを減らす

働きをします。

その結果

  • カルシウム吸収低下

  • 二次性副甲状腺機能亢進

などにつながることがあります。


7. 腎臓への負担

健康な人では余分なリンは腎臓から排泄されます。

しかし

  • 腎機能低下

  • 高齢者

  • 慢性腎臓病

では排泄できず、

高リン血症が起こりやすくなります。


なぜ食品添加物のリン酸塩が問題になりやすいのか

自然食品のリンは

  • 穀物

などに含まれていますが、

食品添加物として使われるリン酸塩は

  • ハム

  • ソーセージ

  • 練り製品

  • 加工チーズ

  • インスタント食品

  • 清涼飲料

  • ベーキングパウダー入り食品

などに添加され、吸収率が高いことから、摂取量が増えやすい点が懸念されています。

まとめ

メカニズム 起こること
リン酸塩を多く摂取 血中リン濃度が上昇
リンがカルシウムと結合 血中カルシウムが低下
PTH分泌 骨からカルシウムが放出される
FGF23増加 ビタミンD活性低下、リン排泄促進
リン酸カルシウム沈着 血管・腎臓・軟部組織の石灰化
血管平滑筋の変化 血管石灰化・動脈硬化の進行

なお、健康な腎機能を持つ人では、通常の食事からのリン摂取は体内で厳密に調節されており、直ちに有害になるわけではありません。 一方で、リン酸塩を多く含む加工食品を継続的に多量摂取する食生活や、慢性腎臓病などでリンの排泄が低下している場合には、上記のような影響が生じるリスクが高まります。現在の研究では、食品添加物由来のリンは吸収率が高いため、特に摂取量に注意が必要と考えられています。
 

 


帯状疱疹ワクチンは筋肉注射

筋肉注射は血流の豊富な筋肉に投与するため吸収速度が速いのが特徴です。

 

食事からのリン接種よりも早く血管内の血流に乗ります。ですから、上記のような影響が速やかに生じるリスクは高くなります。