迎えた採卵当日。

看護師さんから改めて今日のスケジュールについて聞き、腕にリストバンド(というのでしょうか。よく入院患者の方なども巻いている氏名などが書いてあるものになります)をつけてもらい、エコーへ。

まずは全身麻酔(おそらくとれる個数が多い人たち?)の方からエコーは呼ばれるようで、私は最後の方でした。

エコー室に呼ばれるとB先生。内診を初めてすぐに「…?あれ、、」といやーな感じの声が。

「少しお腹強くおしますよ…」などと言われて、1~2分程度内診してくれていたのですが、「菫さん、ちょっとエコー画面見れますか。大きくなっていたはずの卵胞が見えなくなってしまっています。おそらく排卵してしまったのではないかと…。」と。。

え??と思いましたが、たしかにエコー画面を見るとそこにあったはずの大きめの卵胞はなく…。一旦、診察室でまた話しましょうということになり、エコー室から退室。椅子に座っていると、事前エコーが問題なく終わったのか、採卵室近くの待合室に進んでいく方たちが見えます。

その日は夫も病院にきていたので、取り急ぎ「ダメかも」とメール。その間も涙が出てくるのをずっとこらえていました。

夫と合流してすぐにB先生から呼ばれ診察室へ。

卵巣機能が弱くなっていると普通の人よりも早く排卵をしてしまうことがあるが、そうだったのかもと言われます。

B先生の説明だと「一般的に卵胞は18mm以上になると排卵されると言われており、1日最大で2mm程度大きくなると言われている。前回の診察の際に13mmくらいであったため、そこからいつトリガーを引くか(HCG注射をするか)計算したが、想定より早く排卵してしまっているようだ。ただまだ9mmの卵胞が1つ残っていて、卵巣機能不全の人は1つの卵胞でも貴重なので、うまくいくかわからないが、この1つをもう一度途中から刺激するという方法もあるが、どうか?」と提案をされ、しないという選択肢もないため、薬などを処方してもらいその日の診察は終了。

新しい注射薬があったので、看護師さんとの面談がそのあとありました。

B先生からも事前に言われていたとおり、絶対にうまくいくとは思っておらず、もちろんダメだったときのことも考えていましたが、実際ダメだったときはやはりダメージが大きかったです💦💦

とはいえ先生の前でも夫の前でも、泣いてもどうしようもないのだから泣いて困らせちゃダメだ…と考えて、ずっと我慢していたのですが、看護師さんから「初めての採卵で緊張してきていたのに残念だったね。毎日の注射も痛いだろうし、気持ち的にも金銭的にもいろいろ負担があったのに本当にすごい頑張っているね。もしあまりに辛かったら1周期休むという方法もあるから、もし先生に言いづらかったりしたら言ってね。」と言われて、そんな優しいことを言われたら涙が止まりませんでした…。。

今まで病院にあまり行く機会がない人間でしたが、不妊治療を初めてみてお医者さんも看護師さんも受付の方もみんなすごい仕事だし、看護師さんとか本当にいつも優しくて(時には先生にビシバシ言っていて!)、すごいなあと思います。

採卵当日は絶飲食なので、会計が終わったころにはお腹がペコペコに…。とはいえ、おなかすいているなあと感じられるくらいには、元気が出たのは、おろおろしながらもずっといてくれた夫と、最後に話した看護師さんのおかげだなと思いました!