不妊治療専門病院で検査を受けたところ、AMHの値が“0.02”だった私。
 
先生から「この病院で治療はできません。」と言われます。
その病院は体外受精までやっており、専門の培養士もいることはホームページで見ていました。規模が大きいとは言えない病院ではあるものの、一通りの治療はできるはずで、なぜ治療ができないと言われるのかがよくわかりませんでした。
 
私が混乱しているのに気づいた先生は、少しゆっくりと話してくれました。
「この年齢でこの値ということは、かなり卵巣機能が弱くなっていると思う。卵巣機能低下に関する不妊治療を専門にやっている病院はかなり少ないけれど、もし治療をするのであればそういう病院でするのが私は良いと思う。専門の先生がいるのがA病院・B病院など。(混乱していて、ここの病院名について1つしか記憶できませんでした。)ただ正直なことを言って、治療をしたからと言って必ず授かるとは言えない状況です。体外受精からのスタートになると思うので、身体的にも気持ち的にも、もちろん金銭的にもかなり負担になると思う。なので夫婦で今日の結果についてまずは話してもらって、それでも治療にチャレンジするということであれば紹介状を書きます。」と。
 
今日そんなことを言われると思っていなかった私は先生に何を聞けばよいかよくわからない状況。
先生はかなり言葉を選びながら話してくれている雰囲気を感じました。
現実感が少しなかったということもあり「ここは泣くところなのか?でも混乱しすぎて涙も出ない。何を聞いたら良いのだろう?」と脳内で1人混乱していました💦
 
先生から最後に何か質問はありませんか?と言われた際に絞り出せた質問が「私は子どもはできないということでしょうか?」というどストレートな質問。。
先生も困ったことでしょう…。
 
ただ先生はこれも言葉をかなり選びながらですが返事をしてくれました。
「他の人と比べて難しいというのは正直なところです。ただ気づくのが早かったので、年齢からすると絶対ムリということではなくて、その…あとは若さにかけてみるという感じだと思います。」と。
 
誤解のないように言っておくと、私より年齢が上の方でも不妊治療有無に関わらずお子さんを授かっている人・出産をしている人は沢山いると思います。後から調べると、AMHが低くても私より年齢が上で出産している方のブログもありました。
 
ただ、そもそもその病院では35歳以上の不妊治療にもかなり力を入れていて実績もあるようでした。
そのような病院の先生に若さにかけてみるって言われるってどういうこと…、すごい若いわけでもないし…、それって結局ムリってことなの?!と暗い気持ちになりました。
 
診察を終えて、支払いをしている時。改めて待合室に座っている方々が目に入りました。
そこにいらっしゃる方々は恐らくほぼみなさん私より年齢が上の方々。
この方たちはこの病院で治療ができて、なんで私はできないんだろう・どうして治療さえもしてもらえないんだろうと悲しくなりました。
 
そこにいらっしゃる方々もみなさん色んな事情や気持ちで通っているということはわかっています。
私にみたいに原因がはっきりしていないからこそ、治療がつらいという方もいるのではということも今ならわかります。
その時の気持ちが身勝手なことはわかっていて、もしこれを読んでいるどなたかを嫌な気持ちにさせたらごめんなさい。
その時は自分以外のことを考える気持ちの余裕がなく、どうやって夫に言おうかと考えながら帰りました。。