もしもの、もしもの、もしもの話。
ifね。
目の前の川で、子供と夫が溺れているとする。
さてどうする?
今の私は、当然のように迷いもせず当たり前と思って、0.3秒で判断して、息子だけを助ける。
これだから、
【離婚】をしようと思った。
夫を見捨てて、息子を助けられても、獲物を捕まえられない私は、息子と一緒にいつか野垂れ死ぬだろう。
私が超絶ムッキムキで、夫も子供も同時に引っ張り上げる、
もしくは
ささっと脇にあるロープを息子にくくりつけて《賢さ》まず、夫を引っ張り上げて《腕力》夫と2人で協力して流された息子を助ける。その後も協力して、家族が体を休める場所と獲物を確保し、家族で生き抜く。
このどちらかが理想だと思った。
いや、後者が一番の理想だ。
女は愛嬌というが、平成の終わった今、女には《愛嬌》と《賢さ》と《腕力》が必要なのではないか。
ついさっき、夫と長男と次男の寝顔を見た。夫の寝顔も寝相も、次男そっくりだった。
1歳8ヶ月次男は寝ぼけて私のおっぱいを探して飲んで二度寝した。私は次男の頭に擦り擦りして、小さなもみじの手をにぎにぎして堪能した。
次に4歳長男。もう私と離れて朝まで眠れる。夫のシングル布団と、私のダブルの布団の溝に挟まって寝ていた。いつもそう。彼は溝で眠る(笑)
ついこの間までもみじの手だったのに、大きくなって、足も長くなっていた。
長男はパパが大好き。次男もパパが大好き。
最後に夫の寝顔を見る。
私は夫を男性としては見れなくなっていた。寝顔はかわいいなぁと思うのだが、もう生理的に擦り寄れない。
私が夫と結婚したのは平成28年。結婚前に同棲していたから、知り合って約9年か。
今でも夫のプロポーズを覚えている。
「幸せにするね」
で、「幸せって何?」「具体的にどういうことか説明して」と詰めたのを覚えている(笑)
プロポーズしてしまった方が弱い(笑)
以降の答えは、私の中の秘密にしておく㊙️
私たちはお互いに年齢は大人だけど『自立』していないまま、結婚して子供を作り、育てていたのだ。お互いに《愛嬌》だけの、楽しい弱い2人が一緒にいても、夫婦で成長もしない。子供も弱い大人になるだろう。私は成長がしたい。私は望みがある。
だから私は
《賢さ》と《腕力》を得るための離婚
を選ぶのだ。
今日は脳みそがぼーーーーーっとしてるので、落ち着いた穏やかなハレの日に、夫に私の気持ちを伝えようと思う。
おしまい。