その最中、キッチンに直通するリビングを通ると、机の上に書き終えたお手紙らしきものを見て。それは那智さんがいっつも使う大人っぽい封筒じゃなくて、なんというか足柄ちゃん好みのかわいいやつで。好奇心には勝てることなく開けてしまう。
すると現れたのは自分への謝罪の文字やら感謝の言葉。自分の丸い女の子っぽい字とは違う、大人でカッコいい那智さんの文字で書いてあって。いつも強がってる姿と裏腹の天然すぎる本質が見え隠れする文章を読み進めていくと、足柄ちゃんの目頭があつくなっていって。
足柄、すまない、わたしは貴様がいないとだめなんだ、だからわたしのそばにいてくれ。わたしは貴様が…足柄が大好きなんだ。おかしいだろう?でもな、この気持ちは他に形容できない。そうだ、きっと家族愛やら友人同士の愛ではなく、ひとりの女として足柄を好き、いや愛している。
突如現れた自分への告白に胸の高鳴りを抑えきれず、そのまま手紙を読んでいない振りをして食器を洗う。那智さんの食器棚に自分がいつも家にきたら使う食器が入っていたことも、お揃いで買ったマグカップがあることにも気付いて。わたしも…那智が好き。愛してる。そんな気持ちに今更気付いて…
続く♻︎
