つづき。
いよいよ調査報告書を報告してくれる。
基本的には、時系列に沿ってまとめられた
調査報告書の写真を一緒に見ながら補足
説明される程度。
まずはE子。
時期は、昨年末のもの。
朝自宅を出てから会社に行くまでの被告人
の様子。
保育園に下の子を連れて行っており、こんな
探偵調査の写真なのに下の子の何気ない表情
やしぐさのカットがかわいいなと思って
しまった
。
そして、被告人が昼に会社を出てからの行動
も細かく報告されている。
ここでちょっとウケたのだが、
被告人は早めに待ち合わせ場所に行き、
一緒にランチに行こうとあらかじめE子と
決めていた店をわざわざ下見。
そしてびっくり、
ラブホも2件下見していた...!
なんてきめ細やかなの。
なんて暇なの。(午後休もとってるしね)
というか、事前に何を見てるの。
部屋のグレードとか料金？空き具合？
見ていてこちらが恥ずかしい...
そして昼過ぎにE子と合流。
E子は初めての調査ではないので、特に
新鮮な驚きはないのだが、前と同様に
男受け要素ゼロな格好なのが印象的だった。
というか、私はなぜこんなにも冷静なの
だろう。動揺も何もない。
有名アウトドアブランドのド派手リュック。
オーバーサイズのムートンのジャケット。
黒のパンツ。
白系のスニーカー。
「今からトレッキングに行くんです」って
言われたら、そうなんだなって違和感なく
信じれるし、「彼氏と洋服全部まるっと
共有してるんです」も通用する。要するに
性を感じさせる女感がゼロなのだ。
探偵代表
「今からエロいことするっていうのに
こんな男受けしない格好でくるなんて、
この女は気が強そうだな。私のセンスが
気に食わないならどうぞ去ってくれて
結構！みたいな上から目線な感じがするな。
要職に就いてるだけあって相当プライド
高いんじゃない？」
とのこと。
確かに、対峙したらちょっと怖そう
このほかは、特に感想は浮かばず
「ふーん」で終わってしまった。
そしてお初！のG子。
こちらは年明けまもなく。
こっちこっち。
こっちは興味津々だったので楽しみ
被告人が「G子ちゃんの顔も体も
どんぴしゃタイプ！」と送ると、
「あらあら言い過ぎじゃん？笑」
と返すような、ザ・余裕な返しのG子。
そして、被告人を「キープするね」と
のたまっていた。
ほかに彼氏がいるか聞くと、
「◯人いる。いずれは1人に絞ろうと
思ってるけど。」とわざわざ言うG子。
とにかくイケイケ。
もう私の中では、男を手玉に取る峰不二子
みたいなイメージができあがっていた
なのになのに、G子ときたら。
G子はマスクをしているのでお顔が
よくわからないが、私の先行イメージ
とは大きくかけ離れた地味な人だった。
化粧は薄くしてるのかな？
髪の毛は、朝梳かしたかな...？
みたいな風情の、オシャレに興味が
なさそうなインドア風メガネの人だった。
(メガネがダメとは言ってないよ！)
G子もリュックとフラットシューズ。
なんというか気合い入れてる感が皆無。
それでいてピアスが片耳3個も空いて
いて、ある意味怖そう
↑これが見えるって、望遠レンズって
すごいな。
探偵代表
「これ旦那すごいよな。もうヤレれば
誰でもいいのかね。俺は正直、悪いけど
この人とは無理。できないわ。」
半分は私に気を遣って和ませようとして
くれているのもあるとは思うが、代表の
あけすけな言い方に思わず笑ってしまう。
そして、なんかラブホが違法建築みたい
な、ほったて小屋感のある建物でこれに
もウケてしまった。安いのかな。
G子と被告人が駅で別れてから、
G子は時間調整のためなのか、一人で
カフェを2件ハシゴする様子が撮られて
いた。
そこでマスクを外した顔を見て驚愕。
美醜について言及するのはあまりしたく
ないが、とにかく美人とは程遠くて大きく
脱力した
その後、結果としてG子は、駅の自転車
置き場から電動自転車にまたがり
ヘルメットを装着し(←これはえらい笑)、
颯爽と去って行ってしまった。
自転車を想定していなかった探偵さんは
追いかけられず。
ん？自転車って移動手段の想定範囲に入ら
ないの？...まぁもう責めないけども。
とにかくG子についてはそんな外見である
ことに感謝の感想しか浮かばなかった。
なぜって、それは私の自尊心が無理せず
保たれたから。
G子を憎み、女として負けた悔しさに
地団駄を踏むなんて感情が、
１ミリも沸き起こらなかったから
ほっとしたのだ。
今回の調査報告書を見ても、私の心は
揺らがなかった。
この日の探偵代表の考えを聞いた上で、
次は弁護士事務所Bに相談に行く。
まずはとにかく複数からの意見、助言を
聞いてみよう。
その上で自分の考えをまとめるつもりだ。
