姉は再婚しており義兄の故郷は岡山県の山の中です。
義兄の実母は半世紀前に他界しており実父は離婚再婚を繰り返した人だったそうです。
義兄には血の繋がった兄弟姉妹と義母の連れ子など血の繋がらない兄弟姉妹がアチラコチラにいるというややこしい家でした。
義兄は若い頃に愛知に移住しており故郷にはあまり帰ることはありませんでした。
姉と結婚して数年後に義兄の実父は亡くなりました。
義母は大阪に住む自身の連れ子のところに行きました。
葬儀以来読経も水も何もしてもらってなかった仏壇の中の位牌。
この間私は姉と妹と疎遠になりつきあいがありませんでした。
母のことで袂を分けた私と姉。何年も会わないで過ごしました。
ある時、やはり視える弟が姉の足に変な爺さんがしがみついとったというではありませんか?!
私はすぐに義兄の父親だとわかりました。
姉が私と弟を寄せ付けないのも憑いている義父の影響だとわかりました。
姉は兄弟姉妹の中で霊感の全くない人。
私はお灸を据える為にしばらくそのままにしようと思い放って置くことにしました。
いつの間にか岡山から仏壇を愛知に移していた姉夫婦。
最近になり姉に会った弟がネェちゃんヤバイぞというのでなんで?ときいたら変な爺さんの頭に角が生えとったというのです。
あららら餓鬼になっちゃった。
今年に入り転倒して骨折した母のことで兄弟姉妹の連絡網が復活しました。
私は姉に仏壇や宗派のことや供養の仕方などをたずねました。
10代で結婚した姉は仏事に疎くよくわからないのです。
姉は義父が亡くなってほどなく難病にかかっていました。
お義父さんが餓鬼になりあんたに憑いとるでキチンと供養しなあかんというと
めちゃめちゃ怖がってた姉。
仏壇の中の位牌の数とそれぞれどういう関係性なのかをききました。
とりあえず供養の為にお寺さんで読経してもらってほしいとお願いしました。
宗旨宗派問わず供養してくれる地元で見返り弘法と呼ばれているお寺に電話した姉。
なんと予約がとれたのは御彼岸のお中日の20日でした。
私は義兄の先祖が成仏の為に道を標してくれているんだと思いました。
供養の為のお花とお供えの和菓子とお寺の御本尊様への和菓子を用意してと姉に指示して当日を迎えました。
供養が終わり姉からお礼のLINEが入りました。
お寺さんもすごく親切で親身になって対応してもらいすごくよかった。なにより姉自身の気持ちがすごく落ち着いたそうです。
やったほうがいいとわかっていてもわからないことをやるのはキッカケがいります。
暫くして姉から私へ母のことでの謝罪がありました。
母は自由奔放でやりたいことを我慢することができません。やりたいことをする為に4人の子供達に嘘をついてでもやります。
母の世話をしていろんなことが理解出来た姉。
父を最後までみて葬儀までしたこと、母と長年一緒に暮して面倒をみてくれたこと、今母をみていてすごく大変なこととわかって感謝していると謝罪が入りました。
今年に入り姉の憑きモノに角が生えてきたときいて朝晩神棚に霊障を解消できるようにと祈って来た。
祖母が母を通して道をつけてくれたと思っています。
姉には宗派のお経を覚えてもらい仏壇の位牌に読経してもらうようになっている。
春から姉の難病もだんだんよくなると信じる。
道をひらいてくださったすべてに心からの感謝を込めて。