名も無き小市民さんからのリクエストで与田桃、久保下、みんてぃーのトリプルデートです!

もともとなかった語彙力がさらになくなって大変なことになってますけど大目に見てください…






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梅澤side






「トリプルデート?」





メンバー全員でのテレビ収録の後。


目を輝かせた2人が私を押し倒す勢いで近づいてきた。






山「そう、良いでしょ?」


与「この後、みんなスケジュール空いとるし」


「でも…どこ行くのよ」


山「じゃーん」


「何それ」


与「遊園地のチケット!」


山「ねー、行こうよー」






正直なところ、最近は予定が合わなくてデートもあまりできていない。


私が首を縦に振るのは時間の問題だった。















山「いえーい!」


久「ちょっとー、はしゃぎすぎだよ」


山「いいじゃんいいじゃん、どうせならはしゃがないと!」


久「あっ、美月待ってー」


与「んー、久しぶりに来たー」


大「なーんだ、桃子とが1番じゃないんだ」


与「あ、いや」


「ごめんね、こんなうるさい奴らとで」


吉「ううん、楽しいよ!」


「そう?ならいいんだけど」






普段は思いっきり騒ぐことなんてできないから。


平日の夕方ということもあって、人がまばらな遊園地は私たちにとって最高の場所だった。


時間はあっという間に過ぎ、閉園時間が迫る。


美月の提案で、最後は2人ずつ観覧車に乗ることにした。






「たっか…」


吉「下から見てても大きかったもんね」


「うん」






ガタンゴトンという金属音と機械音が混じった音。


それをBGMに流れる雰囲気は、どこかぎこちない。


理由は分かっている。


観覧車に乗る前、与田がよくあるジンクスを口にしたからだ。






吉「もうちょっとで頂上、だね」


「だ、だね」


吉「ふふ、緊張してるの?」


「だって!……あんなこと言われたら」


吉「かわいいなぁ」






ふんわりと微笑む彼女の腕が私のマフラーへと伸びる。


くいっと引っ張られた私の上半身。






吉「引き止めとかないとどっか行っちゃうかもよ?」


「え?」


吉「ほら、早く。今頂上」






どうやら、迷っている暇は与えてくれないらしい。


もういいや。


どうにでもなれ。















与「みなみん、顔真っ赤〜」


「与田うるさい」


山「しちゃった!?しちゃったの!?」


「言わないから!」






ライトアップされた遊園地を背に6人で歩く。


6人で、というよりもうるさい2人に絡まれる私におとなしい3人がついてくるという感じだけれども。


決してこの空間が嫌いなわけじゃない。


むしろ好きな方。






山「またトリプルデートしようよ!」


久「する!」


与「したいね〜」


大「楽しみ〜」


「まあ、してもいいよ」


吉「素直じゃないなぁ」






うるさい2人に釣られるように、私は1番の笑顔を彼女に向けた。