こちらの作品はフィクションです。

ご本人様及び関係者、同名の団体、事務所その他とは一切関係関連がございません。
ご本人様及び関係者に対して決してご迷惑をおかけするようなことがないよう、よろしくお願いいたします。

上記の内容をご理解ご了承いただける方のみの閲覧をよろしくお願いいたします。


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理佐はわたしのことが嫌いだ。


そんなのずっと前から分かってる。

昔は、そうじゃなかったはず、いや、寧ろ、特別仲がいいメンバーがいるわけじゃなかった私がみんなより、よく話していた。

一緒に行動をしていたし、似ているところが多かったから一緒にいると楽だった。


はずだったのに、いつからだろう。

一緒に居て気まずいと感じるようになったのは、わたしは変わっていないはず。

いや、そんなことないのかな。

自分では分からない。


でも、理佐は変わった。

あんなに優しかったのに、いつも隣にいてくれていたのに。
あんなに大好きだったのに、。

今では、隣にいるだけで息が詰まって、同じ仕事の時も業務的な会話しかなくて、目があってもばっと目を逸らされて、

ああ、わたしのことが嫌いなんだなって理佐の全てから伝わってくるから苦しい、



いっそのこと、嫌いって言われた方が楽になれるのにな。





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わたしは、由依のことが好きだ。


メンバーとしてじゃなく、一人の女性として由依のことが好きになってしまった。

いつからかなんてもう覚えていない。

気づいたら目で追っていて、どこか儚くて華奢なその身体で頑張っているそんな姿をずっと近くで見ていたらいつの間にか守りたいなんてそんな感情が芽生えていた。

でも、本人の前でそんな感情が出せるわけもなく。

意識してからは上手く話せなくて、目が合うだけで戸惑ってしまうほどには好きだった。

もはや好きなんてとうの昔に越していたのかもしれない。

わたしにとって由依は生きる意味そのもの、と言えるぐらいには特別な存在だった。

こんなこと誰かに聞かれたら重い、と言われても仕方ない。

でも、そう思ってしまうくらい由依は魅力的なんだ。

今更由依の中でわたしが特別な存在になればいいのになんて思わない。

いや、思ってくれることがあるなら思って欲しい。

だけど、由依は真面目な人だからみんな平等に扱う。

こんなに上手く話せないわたしに対してもずっと同じ態度で接してくれる。

だけど、由依が楽しそうに話しているところを見たり甘えたりしているところを見たら、いつか由依が誰かのものになってしまうんじゃないかなんて想像してしまう。

そんなこと考えただけで吐き気がしてご飯が喉に通らなくなる。

でも、自分からはいけない。

拒絶されたら生きていけないから。

自分でもどうしたいんだよと思う時がある。
でも、わたしなんて何も持っていなくて、由依に好きになってもらえる可能性なんてなくて、それなら、メンバーとして、近くにいれるほうが幸せなんじゃないかって。

たまに話しかけてくれることに喜びを感じれるくらいが丁度いいんじゃないかってそう思っている。

だから、このままでいい。


嫌われるよりメンバーとして近くで由依のことを見ていれる方が百倍マシだ。




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いつも通りダンスの練習をしていた。
新曲の振り入れの後確認のため同じパートが多い理佐と二人でダンスの練習をしていた。

そこまではよかった、、

新曲はペアでの振りが多く私たちも二人で手を繋いだり腕を絡め合う所があったのでそこの練習をしていたんだけど理佐は一回練習しただけでもうそこはいいからと他のパートを練習のダンスの確認に入ろうと私から離れようとした。

嫌いなのは知ってる。
だから近づきたくないのも、振りのために嫌々わたしと話しているのも、でも、でも。


「ねえ、理佐。そんなんで本番、いや練習でも上手く出来ると思ってるの?」

「え?」


急なわたしの怒った声に理佐は驚いてわたしの方を見ていたけれどわたしの怒りは収まらなかった。


「理佐がわたしのことを嫌いなのは知ってる。でもプロでしょ?私たちはアイドルなの、しっかりとしたものをお客さんに届けなきゃいけないの、なのに私情を挟んでパフォーマンスを疎かにしようとするのは許せないよ。」


普段あまり怒らないわたしの声に驚いたのか近くで練習をしていたメンバーが驚いて私たちの方を見ているのが視界に入ったけれどそんなことを気にしていられなかった。

それくらいわたしの怒りは溜まっていたのかもしれない。
そんなわたしの怒りの矛先の理佐はと言うとわたしの想像とは違う泣きそうな消えそうな見たことのない表情で何かぶつぶつと言いながら俯いていた。

さすがに様子がおかしいからわたしも不思議に思って「理佐」と声をかけようとした時、理佐は何か糸が切れたように走り出し部屋から出て行ってしまった。

そんな理佐をみんな呆然と見守っていたけれど一番近くにいたみいちゃんが由依ちゃん行ってあげてと言われてわたしはメンバーの視線を感じながら理佐を探しに部屋を出た。

なんで怒っている相手を探しているのか訳がわからない状況だけど、流石にあの理佐は放っておけない。

わたしに怒鳴られただけであんなにこの世の終わりみたいな顔をする訳がない。

ならなんで、、、

何かあったとか?だから今日も踊りたくなかった?

いや、わたしがいくら考えても答えなんて出てくる訳がない。

今は理佐を探して、理佐の口からちゃんと話を聞かなくては。


探し始めて5分くらいであまり使われていない階段に座り込んでいる理佐を見つけた。
こんな綺麗でもない場所に理佐が座り込むなんて、、

やっぱり様子がおかしい。 

わたしがここまで近づいていても理佐は全くわたしの存在に気づいてはいないみたいだった。

わたしが小さな声でそっと「理佐」と呼びかけると少し身体を震わせた。

そしてゆっくり顔を上げわたしの顔を認識するとまたさっきのようなとても悲しい顔を浮かべていてその目は真っ赤で今までずっと泣いていたことが容易に想像できた。

なんで、、どうして、、、

わたしの頭の中ははてなまーくでいっぱいだった。
わたしが怒ったからこうなってるの?そんな訳がない、でも、


「理佐、ごめんなさい。強く言いすぎたね」


大事なメンバーにこんな顔をさせて謝らないほど腐ってはいない。

でも理佐の反応はわたしの想像とは違っていて、泣いていたからか上手く喋れなくて言葉を詰まらせながらも何かを伝えようと必死で言葉を紡いでいる


「ちがっ、ゆいっは、、、悪くないっ、、だからっ、あ、あやまらないでっ、っ、」


っ、どうして、なんで、

初めて見る理佐の姿に正直戸惑いが隠しきれない。
ここはわたしが来るべきではなかったのかもしれない。
ゆっかーなら、おぜなら、きっと理佐のこと分かってあげられる、、

わたしじゃ力不足だ。


「.....わたし、、ここにいない方がいいよね。他の人呼んでくるから、ごめんね。本当に」


そう言い残してこの場から去ろうとしたら消え入るような声で「行かないで、、」と呟かれた。

そんなことを言われたら行けなくなるじゃないか。

....でも、わたしが今ここにいて何ができると言うんだ。
今のこの理佐になんて話しかければ、、


「由依、、わたしはっ、」


わたしが考えていたら少し落ち着いたのかさっきより落ち着いた口調で理佐がゆっくりと話し始めた。

まだ辛そうな理佐の顔を見つめながら理佐の言葉を待っているとさっきから一度も会わなかった目がわたしの目を見つめ、そして「わたしはっ、、、由依のことが嫌いなんかじゃない、、、」と語尾を震わせながら小さな声でそう言った。


嫌いじゃない?今はそんなこと、、、

あ、いや、待てよ。
わたしさっき、、理佐にわたしのことが嫌いでもみたいなことを言った気がする。

さっきは怒りで頭が回っていなくて言ってしまったけれどそんなこと本人に言うなんて、わたしは馬鹿なんだろうか。
最低じゃないか。

もしかして、、、理佐はそのことで今この状況になっているの?

それなら、、訳がわからない。

違ったとしてもそこは訂正すればいいだけでここまで情緒が不安定になるような話でもないはずじゃ、、、


「嫌いと思わせていたならごめんなさいっ、、嫌な気持ちにさせてごめんなさい、由依のことが嫌いなんかじゃないんです。嫌いだから一緒にやりたくないとかそんなんじゃないんですごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

「ちょっと理佐、落ち着いて」

「嫌だ、嫌だ嫌だ、嫌われたくない、由依が、由依がわたしを嫌いなんて、、」

「理佐?ねえ、大丈夫?わたしは嫌いなんて、」


どう見ても様子がおかしい理佐に心配を通り越して怖くなってしまうほど今日の理佐はいつもとはちがっていた。
こんなに感情を表に出さない人なのに。

わたしが原因なの?なんで、、

理佐の中でわたしは何なの?


「由依、嫌だ、やだよ、ごめんなさい、謝るから、直すから、だから、だから嫌わないでお願いしますお願いします」


わたしに嫌われたくない?嫌いなんて思ったことないのに、
寧ろ理佐が嫌いだと思っていたけどそれは違ったの?

じゃあ今までの態度は、、、

いや、そんなこと今はどうでもいい。
それより理佐を落ち着かせないと、


「理佐話を聞いて、一旦落ち着いて」

「っ、ゆいっ、」

「うん、由依だよ。大丈夫だから。嫌いじゃないから、だからもうそんな顔しないで。」


できるだけ優しく話しながらわたしは理佐をゆっくり包み込み背中をぽんぽんと一定のテンポで叩いてやった。

理佐は少し驚いて身体を強張らせた後またわたしの肩で涙を流し安心したのか意識を失った。




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あれ、ここは、、、

わたし何で寝て、、、、


「理佐?大丈夫?」

「え、由依、なんで、、、」

「.....さっきまでのこと覚えてない?」

「さっき、、、、痛い」

「ああ、ごめんね。無理に思い出さなくていいから。」


何があったのか全然思い出せない。
でも、由依がすごく優しいのは分かる。
いや、優しいというより心配しているのが、、
わたしまさか由依に何がしでかしたの?


「あの、迷惑、かけたかな、、」

「.....今理佐が落ち着いてると思うから聞くけど、、」

「?うん」

「......理佐はその、わたしのことどう思ってる訳?」

「え、、、」

「さっきの理佐、わたしのことでその、気が動転しているように見えたから、、違ってたらごめん」


なに、え、もしかしてわたしの気持ちがばれたの?
なんで、わたし何して、、どうしてこんな時にわたしは記憶をなくしてるんだよ、、、


「......わたし、由依に変なこと言っちゃった、?」


言ってないって言って、、由依に引かれるようなことそんなことがあれば、、、

っ、なんでそんな言いづらそうな顔するの、、
そんなのもう言ったって言ってるようなものじゃ、、


「......ごめん、何言ったのか分からないけど、気持ち悪かったよね、。」

「ちが、そんなこと、、」


はあ、相変わらず優しいな。
こんなわたしなんかにも、変わらず優しいんだもん、、
それなのにわたしは、、


「ごめんね本当、、、由依が嫌ならわたしもう、由依には近づか」

「理佐、わたし理佐のこと嫌いじゃないよ」

「え、?」


急に何を、、、


「それに嫌いにもならない。絶対に、、だから、安心して?」


っ、、由依っ、、、
...あ、全部思い出した、、、
何を言ったかも、何を言われたかも、、由依が優しく包み込んでくれたことも、、



「好き」

「え?」

「好きなの、由依のことが、嫌いなんかじゃない、嫌いになったこともないしなれないしならない。」

「理佐、?」

「わたしは、由依に嫌われるのが怖かった。でも、嫌いにならないって、絶対って、その言葉、信じてもいいかな、?」


ああ、だめだ、こんな時も声が震えてしまう、、、
こんなやつ、気持ち悪くて自分で自分が嫌になる
由依も嫌だよね、


「理佐」


由依の顔を見るのが怖くて俯いていたら不意に由依に顔を包まれて持ち上げられ強制的に由依の顔と対面する。


「何を、、」

「嫌いにならないよ。だからもう、目逸らさないで?」


っ、


「由依、ちょっと近い、、」

「わたし、ずっと理佐に嫌われてると思ってたの、だから寂しかったよ」

「え、そんな、、、」

「理佐、わたしってね、顔に出ないタイプなんだよ」

「.....ごめ」

「謝らないで?もう謝罪は聞き飽きたよ。それよりわたしは理佐と前みたいに普通に話したいんだけど、だめかな」

「っ、だめなわけ、ないじゃん」

「ふふ、よかった。」

「......好き」

「もう、分かったから笑そんなに言われたら恥ずかしいよ」

「違う、好き」

「え?」

「由依のことが好き、だから、わたしのこと見て欲しい」

「え、あの、待って?」

「由依はそんなに鈍感じゃないよね?」

「だって、理佐は、」

「好きだから、好きすぎたから、あんな態度になっちゃったんです。これからは我慢しないでいいんだよね?」

「まって、頭が追いつかないというか、」

「由依はわたしのこと好きですか?」

「それは、好きだけど、」

「わたしは由依が一番好き誰よりも一番」

「え、あ、ありがとう」

「うん、だから由依もわたしを好きになって欲しい」

「えっと、急には、、」

「分かってる。だから、今日からは由依に対しても抑えてた気持ち、ちゃんと伝えるから」

「っ、そ、そう」

「由依、照れてる?」

「こんなことそんなに見つめながら言われたら照れるに決まってるじゃん」


ああ、何て可愛いんだろう。
こんな由依が見れるならもっと前から気持ちを隠さず伝えておけばよかった。


「由依、大好き」

「っ、うん、」

「ああ、もう、そんな可愛い顔しないでよ、、我慢できなくなっちゃう」

「な、何言って、、」

「由依が可愛すぎるって話だよ」

「っ、理佐ってそんなこと言う人だったっけ?」

「由依にはいつもこんな風に思ってるよ、私も顔に出にくい人なんだよ?」

「これからは、」

「うん、全部伝える」

「っ、みんなの前では控えてください」

「二人ならいいの?」

「よくは、ないかも」

「じゃあいつならいいの?わたし由依にアピールしちゃだめなの?」

「そんなの、、、だって、今でさえこんなにドキドキしてるのに、、、心臓もたないよ、、」

「え、、、、それって、」

「ん?」


わたしのこと、、意識してくれてるってことだよね?


「由依、抱きしめてもいい?」

「え?」

「だめ?」

「っ、だめ!」

「え!なんで」

「....恥ずかしいから」

「っ、由依、それは逆効果だよ」

「え?って、理佐っ、だめって、」

「由依、大好き、誰にも渡したくないの」

「....うん」

「わたし、今もね、すごいドキドキしてるの」

「え、」

「由依がわたしを見るだけで鼓動がはやくなるの。」

「.....」

「冗談とかじゃなくて、世界で一番由依が好き」

「.....ねぇ、もう、恥ずかしいよ」

「っ、ごめん、って、由依なんでそんな赤く、、熱でも」


由依のおでこに当てようとした手を由依につかまれてわたしの目を見て真っ直ぐ由依はこう言った。


「....理佐にそんな真正面から想い伝えられて照れない人いないから。」

「ってことは、」

「私だってドキドキしてるの、、、ばか」

「っ、」

「だめ、近づくの禁止!」

「な、なんで、」

「理佐は自分の破壊力を分かってないの」

「な、」

「だから他のメンバーも理佐のこと好きになるんだよ?」

「じゃあ由依も?」

「え?」

「近づいたら好きになってくれる?」

「ち、ちが、そういうわけじゃ」

「じゃあわたし由依にしか近づかない」

「え、なんで、」

「由依に好かれたいから」

「っ、ほんと、なんなの、、」

「これからは隣でいてもいい?」

「......勝手にしてください、、」




そう言いながらそっぽを向いた由依の耳は赤く染まっていた。



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皆様お久しぶりです。ぽんぽこです。 

最後にあげたのは理佐ちゃんが卒業する前ですかね、色々忙しくて上げれていないまま理佐ちゃんが卒業してしまい、このまま書き手を辞めようかと迷ったのですが、書き終えていない長編や書きかけのものも沢山ある状態で何の挨拶もなしに辞めてしまうのは良くないなと思い今回上げさせて頂きました。

以前のようにあまり書き進める時間が無く高頻度で上げることがどうしても出来ないため、お待たせしてしまうことが多くなるとは思いますが、ゆっくりでも更新していこうかと思っておりますので、今後ともよろしくお願い致します。