大東亜戦争末期に、戦局の悪化に伴い旧日本海軍が製造した特攻兵器(特攻グライダー)の実物大のレプリカが香川県東部の街にあります。
その名は、
「神龍」
「神龍」は、本土決戦に備えて開発されましたが、試作機完成後は飛行訓練などが行われただけで実戦に使用されることはありませんでした。
敗戦色の高まる中、資材はなく、材料は木材とテント用の帆布
体当たりを前提に設計されているため燃料は30秒の飛行に耐えられる燃料しか積んでいません。つまり帰還用の燃料はないということです。
そのためコックピットも非常にシンプル
左右にあるロケットを噴射し200mの高度に達成すると100kgぼ爆薬の安全ピンを外ストともに加速ロケットを噴射し、敵の上陸艇などに体当たりします。
しかし、その効果は限定的であり、せいぜい5〜6名を殺戮する効果しか無かったと言われています。
現在の価値観では考えられない構想ですが、似たような兵器に、
「桜花」があります。
「神龍」との違いは、「桜花」は、ロケット発射でなく、別の飛行機につるされて飛び、敵の艦船めがけて発射されること、「人間爆弾」とも呼ばれていたそうです。
「桜花」は実際に沖縄戦などに投入され、55人の若者が命を落としています。
こちらは有名な「人間魚雷」
敵の艦艇を見つけると潜水艦から切り離して発射されます。
「回天」のレプリカ
「回天」では100名以上の戦死者が出ています。