九段下の北の丸公園には
国立近代美術館と工芸館があります。
工芸館は特別展の北欧食器をやっていて、常設はクローズ。
今年前半に特集されていた、収蔵品の鈴木長吉の「十二の鷹」をみたかった・・・
2020年に金沢に移転しちゃうらしいので、その前に行きたいな。
さらに、この日は皇居の御苑は閉園でした
ちょっとお散歩しようかと思ったら…うーん、下調べ不足!
国立近代美術館。10年前に比べるとリニューアルされてきれいになっていました。
ロッカーもいっぱい。
華麗な松方コレクションのある国立西洋美術館に比べると
この美術館、とっても地味なイメージですが
収蔵品はかなりのものです。
前に来た時と 好みや絵の見方がかわっていて
そんな自分の変化も面白い。
前半は壁が暗色、後半は壁が白っぽいのですが、
絵自体を見るなら壁が暗い方が映えますね。
セザンヌ 大きな花束。
この人最近いいなと思うようになりました。
リビングに飾るのに ちょうどいい感じだよね
ルソー。
下の部分。 握手してるうちの一人がルソー自身。
近代美術館の代表的作品のひとつとされている
岸田劉生の 「道路と土手と塀」
以前はまったく良さが分かりませんでした。
(岸田劉生といえば、顔のコワイ、娘・麗子でしょう!)
1915年といえば富国強兵の真っただ中。力強さを感じさせます。
右のひな壇は造成中かなとか思うと、急に親しみが持てる光景に・・・
手前側の坂の部分、近くで見るとものすごい立体感です。
佐伯祐三 「ガス灯と広告」
この作家の画は 歪み、黒っぽい 病んでる系で、胸がキュッと締め付けられるんだけど
構図がゆがんでないのと どこかオシャレな感じがするので なぜか好き。
これ、額装もオシャレだな。
松本峻介 「黒い花」
全く知らない作家さんでしたが、ブルーグリーンの感じがいいなと。
「眺めの良い部屋」はコチラ、と書いてあったので行ってみたら
休憩室でした!
お濠を見ながら 一休み。
欧米に留学した画家さんの、行く前と帰ってきた後の作風の変化を
並べて展示してあって、面白かったです。
安井曽太郎 春の家 (留学前)
ピサロっぽくって 好き。
梅原龍三郎 長安街 (留学後)
うに夫さんが、この人長安キライなの?
もうちょっと綺麗に描いてあげても良くない?というけど
そういう問題じゃないと思う・・・ 私は結構好きだけどな。
坂本繁次郎 馬 いい感じ。
川瀬巴水 田子の浦橋 とってもきれい。
伊東深水 泥船
こういう日本の作家の切り取り方は本当にすごい。
こちらは修復技術の展示。
全体に散ったカビが除去されて 美肌になりました。
中村大三郎 春雨。きれいなタッチの作家さん。
加山又造って、こんな絵も描いてたんだー
星新一の表紙絵の人、こんな感じだったような。
と思えば、こんな絵も。このあたりの風景ですね。
川端龍子が、造園家として独立する息子に贈った画。
これがとても良かったです。
植物はデフォルメされているんですが、手前のテラスの手すりが効いていて、奥行きがあります。
本当に室内から庭園を眺めているようです。
廊下は作業中?ではなくて
なんとこれも作品。
あんまり現代すぎるのは やっぱりまだ理解不能
前は可愛い感じのパウル・クレーがすきだったけど
最近はブラックの方が好き。
これもオシャレでいいね。コーヒーショップにかざりたい。
さて、思った以上に興奮して 疲れちゃいました!
お茶休憩!
というわけで、パレスホテルに行ってみました。
アフタヌーンティを頼む体力は残っていなかったので、マロンシャンティに。
隣のアマンの方が空間はオシャレだけれど
サービスとか居心地は パレスホテルの方が好き。
下のアーケードに入っていた、アスプルンドというお店のショールーム
目黒の前に一度覗いたことのあるお店だと言うことを思い出しました! また覗いてみよう!